ルヴァンカップ第3節が昨日行われ、ジュビロ磐田はホームにグループ首位のヴァンフォーレ甲府を迎えました。
グループ突破に近づくためにも勝ち点3がどうしても欲しいゲームです。ルヴァンカップで好調を維持している甲府を倒して、首位浮上を目指します。
注目は315日ぶりに公式戦でスタメン出場する小川航基です。今日の試合では、時間制限を設けずに出場させると名波監督は話していました。
小川の公式戦復帰ゴールが生まれるか注目したいですね。
ルヴァンカップでは、立ち上がりにバタつきやすく、不安定なことが多いので、その時間帯に失点するのは避けたいところ。
それでは、試合を振り返って行きましょう!
試合のフォーメーション
ジュビロ磐田はリーグ戦で採用している3バックではなく【4-2-3-1】を採用。
ここ数試合は3バックを採用して上手く行っていたので、この試合でも3バックを採用すると予想していたのですが、見事に予想が外れてしまいました(笑)
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GKには志村が起用され、トップ下にはこちらも公式戦初スタメンの針谷が入ります。また、ボランチには期待の大型ボランチである伊藤が同じく初スタメンで起用されました。東京五輪世代の3人同時に起用する布陣となっています。
一方の甲府は【3-5-2】を採用。注目したいのは小川航基、針谷と同じU-20日本代表の森ですね。この選手はルヴァンカップ2戦連続ゴール中でサイドからの攻撃には注意が必要です。また、2トップの右には元ジュビロの金園が起用されています。
中盤の底にはアンカーとして、窪田が起用されています。
試合の感想
試合開始直後は、甲府が攻撃のペースを握ります。ジュビロは4バックのラインをかなり高い位置に設定していたので、相手に後ろを取られない様に気をつけながら試合を落ち着かせようとしていました。
ジュビロのファーストシュートはギレルメからのパスを受けた小川航基が放ったミドルシュートだったのですが、これはクロスバーの上に外れてしまいます。
甲府のゴール前へ攻めて行きたいところでしたが、中盤で甲府が激しく寄せてきたため、縦にボールを入れることが出来ず、横パスやバックパスが多くなってしまいます。消極的なパスを相手にカットされてカウンターを貰ってピンチを迎えるシーンが多く見られました。あとは、セカンドボールや相手のパスミスを拾ったのにトラップが大きくなりすぎたり、味方に繋ごうとしたパスが弱くなってしまい、簡単に相手に奪い返されるというシーンが目立っていたのが気になりました。
攻撃のリズムを掴めないでいると、21分に甲府が先制します。
スローインから左サイドでボールの奪い合いから、佐藤が前線へボールを蹴り出すと、そのボールに反応した森が抜け出して、左サイド深くでボールをキープ。後ろからエリア内に入ってきた堀米にパスをだしたところ、マイナス方向へ折り返されます。
折り返しのボールに詰めていた金園が合わせ、ゴール右へと流し込んで先制。金園は甲府移籍後初ゴールを古巣からあげました。
スローインの混戦から相手に縦に入れられてしまい、サイドを完璧に崩されてしまいました。ラインを高くしている分、裏へ抜け出されてしまうとこういったシーンが増えてしまいますね。
前半で追いつきたいところでしたが、チグハグな攻撃は改善されず、0対1で前半終了。
後半は両チームとも選手交代は無し。ジュビロは前半上手く攻撃をできなかったことからシステムを【3-4-2-1】へ変更します。
システム変更が功を奏し、ジュビロの攻撃にリズムが出てきました。伊藤が強烈なミドルシュートを放つなど甲府ゴールを脅かす場面が増えていきます。
待望の同点ゴールが生まれたのは54分でした。
太田が蹴った右CKをGK岡がパンチングでクリア。クリアボールはエリア外にいた山本の前に飛んでいきます。
胸トラップでボールを落とすと、ハーフバウンドしたボールに左足を合わせて振り抜きます。強烈なミドルシュートはゴール左へ突き刺さり、ジュビロが同点に追いつきます。
ショートバウンドのボールを上手く抑えながら打った素晴らしいシュートでした。
同点に追いついて勢いにのるジュビロはその後も攻勢に出ていました。しかし、相手陣内でボールを奪われると"甲府の逆襲"にあいます。
自陣から左サイドに展開した甲府は、中央を経由して、右サイドに展開。佐藤は森とパス交換をしてエリア内に侵入し、折り返しのボールに合わせてシュートを放ち、ゴール左へと流し込み逆転に成功します。
この攻撃が展開されていた時、ジュビロ守備陣は誰一人相手ボールに触ることが出来ておらず、何のプレッシャーも相手に掛けれていませんでした。
あまりにも簡単にパスを回されてゴールまで持っていかれていましたので、攻撃に重心が置かれていたとはいえ、お粗末と言わざるを得ないやられ方でした。(別の記事でこのシーンはしっかりと振り返りをしたいと思います。)
同点に追い付き勢いが出ていた中で逆転されたジュビロは、メンバー交代を行って何とか同点に追いつこうとします。
この嫌な流れを変えてくれたのは64分から途中出場した荒木でした。
86分、左サイドでスローインを受けた荒木は、3人に囲まれながらもエリア手前から強烈なミドルを放ちます。シュートは右ポストに当たってゴールへ吸い込まれました。
荒木のプロ初ゴールはチームを救う同点弾となりました。
この日の荒木はこれだけで終わりません。
90+3分、松本が右サイドでクロスを供給。小川航基と相手DFが競り合いますが、クロスはクリアされます。しかし、浮き球のクリアボールに反応した荒木が、落下点に入って強烈なダイレクトボレーをゴール右隅へ突き刺し、逆転に成功。
あまりの出来事に興奮しすぎてしまいました(笑)
試合はそのまま、3対2で終了。
大怪我から復帰した山本と荒木の活躍で、劇的な逆転勝利を飾りました。
最後に
ハラハラするシーソーゲームで見ている方の心臓には悪かったですが、山本と荒木のゴールで勝てたのは素直に嬉しいですね。
贅沢を言えば、小川航基にもゴールを決めてもらって、大怪我から復帰3人が同じ日にゴールを決めるのを見たかったですが、それは次の機会においておきましょう(笑)
さて、勝つには勝ちましたが、『バタついている前半の内に先制されてしまう』という悪い癖が治っていませんので、その辺りの改善を早急にする必要がありますね。
課題はまだ残っていますが、これで公式戦2連勝達成です。
いい流れで週末の"静岡ダービー"を迎えることができるのは嬉しいですね(*´∀`)
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