現地時間の22日、シャルケ04所属の内田篤人がドイツ2部の1FCウニオン・ベルリンへ移籍することを両クラブ発表しました。
内田は現在29歳、シャルケには7年間在籍して、公式戦153試合に出場して、2ゴール・18アシストを記録。ここ2年は右膝の負傷に苦しみ、厳しいリハビリ生活を送っていました。
昨年12月には、怪我から復帰して初めての試合となるELのレッドブル・ザルツブルク戦に出場。しかし、16-17シーズンで出場したのはこの1試合のみ。今シーズンはプレシーズンから全体練習に参加するなど完全復活をアピールしていましたが、今季就任したシャルケのドミニコ・テデスコ新監督の『構想に含まれていないこと』を知らされ、出場機会を求めて移籍を決断。
ファンから愛されたウッシー
内田は2010年に鹿島アントラーズからシャルケ04へ移籍。シャルケでも順調にレギュラーを掴み取り、ファルファンと内田のコンビは非常に強力な右サイドでした。
日本では、ウッチーと呼ばれていましたが、ドイツでは『ウッシー』(ウッチーがドイツ語発音になってのもの)の愛称で親しまれていました。試合会場では、野太い声でウッシーとコールが良く響いていたのは良い思い出ですね。
近年、数多くの日本人選手が海外へ移籍していますが、これほどクラブとサポーターに愛された選手はいないのではないでしょうか。
さて、シャルケ04の公式フェイスブックでは、現地時間22日午前10時までフェイスブック上4つの投稿に渡って“お別れ”を告げているそうです。
その中で、ファン・サポーターからは次のようなコメントが寄せられているとのこと。(以下のコメントはGOALの記事より引用)
「残念だ。彼は私たちのチームで頼れる存在だったのに。これからも1部で見たい。そここそが彼の居場所」
「彼が離れることは本当に残念。ものすごく好感を持てる選手だ。イェンス・ケラーの下、ウニオン・ベルリンで、幸運を祈る。ウニオンとともに昇格すれば、またシャルケで会えるかもしれない。ウッシーとイェンス・ケラーがそうできることを望む。グリュック・アウフ(シャルケのスローガン)、ウッシー!一度シャルカーになれば、永遠にシャルカーだ」
「ウッシーーー…。ありがとう…。君は私たちの1人だ!!アイゼルネ(ウニオンの愛称)で楽しみつつ、成功を手にして…」
「長い間、彼より上手い右SBは1部にはいなかったし、こんな長期に渡って負傷していても彼は僕にとって今でもトップ5だよ。出場機会なら少なくとも他の欧州1部リーグの20クラブで与えられただろうに」
「本当に悲しい別れだ。でもまた出場機会が与えられることを彼とともに喜び、しかも馴染みのある監督の下でプレーできるのは最高なことだ。3年前のレベルを取り戻せば余裕で2部最高のSBになれるだろう」
上記のコメントを読めば、内田がシャルケのサポーターからかなり愛されていると感じることが出来ますね。本当は、内田自身も続けれるならシャルケでプレーをしたかったはずです。
新天地で恩師と再会
内田が新たな所属先として選んだチームはドイツ2部のウニオン・ベルリンというチームでした。かつてシャルケでも監督を務めていたイェンス・ケラーが監督をしており、昨季はリーグ4位の成績。
今シーズンは、1部昇格を目指してサイドバックの補強に動いていました。かつての愛弟子である内田はまさに理想のサイドバックだったと言えますね。そして、内田自身も『ここの1年(試合出場の)チャンスを持った。けがが良くなってコンディションも上がった。練習で毎日100%やるっていうのもプロだけど、俺が思っているのは、やっぱり試合に出るっていう方がプロフェショナルなんだよね。そこはサクッと(移籍を)決めましたよ』とコメントしているように出場機会を求めていましたので、両者の思惑が合致して移籍の合意がすんなりと行われたようです。
移籍するにあたって、メディカルチェックを当然受けるわけですが、それを無事にパスしたということは内田の怪我が完治したということを意味します。練習にはフルで参加していましたが、試合からはかなり遠ざかっているので、試合感を元に戻すのに時間は掛かりそうです。
来年2018年にはロシアW杯も開催されますが、内田が完全復活を遂げれば、日本代表にとっても大きなプラスです。
何はともあれ、完全復活した内田が早く試合のピッチに立って、右サイドを縦横無尽に駆け回る姿をみたいところです。
おかえりウッシー、君の活躍をまってるよ!
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