ガンバ大阪は1日、6月30日で契約満了となるFWのパトリックと契約を更新しないとと発表しました。
2014年7月にガンバに加入し、同年の3冠獲得に貢献。しかし、昨年10月に『右前十字じん帯損傷と右外側半月板損傷』で全治8か月の重傷を負っていました。今年3月末に治療を終えて来日し、5月28日のJ3 セレッソ大阪U-23戦で復帰を飾っています。出場は前半のみでしたが、セットプレーからヘディングシュートで得点を奪っています。
復帰して1試合(前半のみの出場)とコンディションが万全とは言いがたく、パフォーマンスもまだあがっていない状態ですが、J1通算95試合で30得点を挙げており実績は十分です。パトリック本人が『日本でプレーしたい。第1は希望J1』と話していて、他クラブからのオファーを待っていることを明かしています。
上記の状況を踏まえて、磐田はすぐにでも契約の交渉をすべきではないかと思います。
現在、4試合連続無得点のリーグワーストタイと極度の得点力不足に陥っており、5月のリーグ戦は無得点という散々な結果でした。
シーズン開幕前にFW登録されていたのは川又、小川航基、齊藤の3人でしたが、U-20W杯に出場していた小川航基は『左膝前十字靭帯断裂及び左膝半月板損傷』の重傷を負って、復帰まで6ヶ月掛かる見込みです。
得点力不足が深刻化している中で、小川航基が負傷によって今季の復帰は絶望となったのはかなりの痛手です…。
ここ2試合は、川又とアダイウトンの2トップで試合に臨んでいますが、中々得点を奪えない苦しい状況は打開出来ていません。
得点力のあるFWの補強が急務!
得点力不足に陥っているからといって、ただ単に『誰でもいいから外国人FWを補強すれば良い』というわけでもありません。
特に外国人FWの場合、即戦力を期待して獲得しますのでJリーグにフィットして得点を重ねられるかが重要になります。
その点、パトリックはJ195試合で30得点を挙げており活躍できることは証明済みです。フィジカルも強く、前線で体を張った動きができるのも魅力的です。また、年齢も29歳なのであと3~4年は十分活躍できると思います。
チーム内競争の活性化を期待
パトリックを獲得することで考えれれるその他のメリットとしては、『FW陣のチーム内競争が激しくなる』ということが挙げられます。今、FW登録されているのは川又と齊藤の2人だけです。
磐田は現在ツートップを採用しており、FW1人+アダイウトンという布陣になっています。どちらか一方は確実に先発出場ができ、FWを交代する場合は控えの選手も出場できるという感じになっています。
この状況では、『調子が悪くても使い続けるしかない』という不健全な状態に陥る危険性が非常に高くなると考えます。
厳しい言い方になりますが、今季から加入した川又は13試合に先発してわずか3得点とFWとしてはかなり物足りない結果で、エースストライカーとしては失格と言わざるを得ません。前線でのポストプレーや守備など献身的にこなしているのは分かっているのですが、FWの最も重要な仕事は『ここぞという場面で得点を奪う』ことです。(本人はそんなこと言われなくても当然分かっていると思いますが、敢えて言わせて頂きます。)
FWの競争がない現状を打破するためにも、是非パトリックの獲得をして欲しいところです。
最後に
磐田にとってはこの中盤戦をいかに戦うかが上位進出を狙うには重要になってきます。もしここで補強しないようであれば『今年も降格争いは免れない』でしょう。
特に今年はシーズン終盤の対戦カード(残り4節の対戦相手、マリノス、柏、鳥栖、鹿島)がタフな相手ばかりとなっているので、今の内にチームの調子を上向かせたいところです。
今年こそは去年のようなギリギリの戦いにならないよう、勝利を目指して Forza ジュビロ!!
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