長崎は17位以下が確定、残り1つの自動降格枠を湘南、鳥栖、名古屋、柏の4チームが争う展開に
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J1第32節が各地で行われ、混沌とした残留争いの行方は残り2節の結果に委ねられることになりました。

32節が終了しても決着がつかない残留争いは、次節で決着を迎えるのでしょうか?

残留争いに大きな動きはありませんでしたが、優勝争いは今節で決着が付きました。首位の川崎フロンターレは、アウェイでセレッソ大阪に敗れたものの、2位のサンフレッチェ広島も敗れたため、2節を残してリーグ連覇を達成。オリジナル10以外のチームでリーグ連覇を達成した初のチームとなりました。

それでは、今節の結果を振り返って行きましょう。

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残留を争うチームの第32節結果と順位まとめ

ヴィッセル神戸対サガン鳥栖(0対0)

残留を争うチーム同士の対決となったこの試合。ポドルスキ、イニエスタ、トーレスの3選手が同じピッチ上で競演を果たしましたが、両チーム合わせて19本のシュートが出たものの、枠内シュートは1本と精彩を欠き、スコアレスドローで勝ち点1を分け合いました。optaの集計によると、今季1試合で1本しか枠内シュートが記録されなかったのはこの試合が初めてとのこと。

FC東京対ジュビロ磐田(0対0)

ACL争いをするFC東京と残留を確定させたいジュビロ磐田との一戦は、ホームのFC東京が試合の主導権を握りました。しかし、前半に獲得したPKを外して先制のチャンス逃すと、後半に訪れた決定機は、ジュビロのGKカミンスキーのビッグセーブ2連発に阻まれ、ゴールラインを割ることが出来ませんでした。内容で圧倒されたジュビロでしたが、アウェイで貴重な勝ち点1を持ち帰ることに成功。残留にまた一歩近づきました。

V・ファーレン長崎対横浜F・マリノス(0対1)

残留に望みを繋ぐためにも勝ち点3が欲しい長崎でしたが、前半12分にPKを与えてしまいます。キッカーの伊藤がゴール左を狙って蹴ったところ、GK徳重がコースを読みきってブロック。その後は、お互いに決定機を作りますが、両GKがファインセーブを見せてゴールラインを割ることが出来ません。0対0の時間が長く続きましたが、均衡は意外な形で破られました。74分、左サイドからPA中央にクロスが入って競合いとなりボールがこぼれたところ、伊藤翔の足に当たってコースが変わったボールはゴールへと吸い込まれていきました。勝ち点が何としても欲しい長崎は、終了間際にCKからゴールに迫りますが、ゴールを奪うことが出来ずに試合は0対1で終了。

ガンバ大阪対湘南ベルマーレ(1対0)

7連勝と好調なガンバ大阪のホームに乗り込んだ湘南。勝ち点3を目指して積極的に相手ゴールに迫りますが、ゴールラインを割ることが出来ません。前半は0対0で折り返しますが、ホームのガンバ大阪が均衡を破りました。60分、右サイドからのクロスにファン・ウィジョが頭で合わせてゴールネットを揺らして先制に成功。同点に追いつきたい湘南は相手よりも11本多い、24本のシュート(枠内6本)を放ちますが、1点が遠く、最後までゴールネットを揺らすことが出来ませんでした。

清水エスパルス対名古屋グランパス(2対0)

残留に向けて負けられない名古屋は、39分にジョーのパスに反応して裏へ抜け出した玉田が、右サイド深くからシュートを放ちますが、GK六反の飛び出しもあってゴールを決めることが出来ません。試合を動かしたのはホームの清水でした。59分に右サイドから立田があげたクロスに北川が頭で合わせて先制に成功。6分後には再び右サイドから立田がクロスを供給するとドウグラスが打点の高いヘディングシュートを放ってゴールネットを揺らしました。絶好調の2トップがゴールを奪った清水がホームで勝利。名古屋は終盤で痛い敗戦を喫しました。

32節終了時点の順位は以下の通り。

長崎はマリノスに敗れて勝ち点を伸ばすことが出来ませんでしたので、残り2試合に勝っても勝ち点36となり、17位以下が確定。

勝ち点41を獲得したマリノス、神戸、ジュビロの3チームは、17位の柏に勝ち点で上回られる可能性が無くなり、J2との入れ替え戦を戦う16位以上の順位が確定しました。そのため、17位以下となる可能性があるのは、湘南、鳥栖、名古屋、柏の4チームに絞られました。

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残留争いの今後と残留確定の条件まとめ

17位になる可能性のあるチームは4つに絞られましたが、11位マリノス~16位名古屋までは勝ち点差4となっており、数字の上では6チームとも16位のJ2チームとの入れ替え戦に回る可能性が残っています。

17位争いに比べて16位のチームがどうなるかは非常にややこしいので、残り2節の対戦相手を確認して状況を整理しましょう。

11位横浜F・マリノス
第33節 サガン鳥栖(アウェイ)
第34節 セレッソ大阪(ホーム)

12位ヴィッセル神戸
第33節 清水エスパルス(アウェイ)
第34節 ベガルタ仙台(ホーム)

13位ジュビロ磐田
第33節 コンサドーレ札幌(ホーム)
第34節 川崎フロンターレ(アウェイ)

14位湘南ベルマーレ
第33節 浦和レッズ(ホーム)
第34節 名古屋グランパス(アウェイ)

15位サガン鳥栖
第33節 横浜F・マリノス(ホーム)
第34節 鹿島アントラーズ(アウェイ)

16位名古屋グランパス
第33節 サンフレッチェ広島(アウェイ)
第34節 湘南ベルマーレ(ホーム)

マリノス、神戸、ジュビロの3チームはアドバンテージはあるが・・・
さて、残り2節の対戦カードを確認したところ、最終節で名古屋と湘南の直接対決が残っており、どちらかのチームは勝ち点41以下になることが確定します。そのため、マリノス、神戸、ジュビロの3チームは「残り2試合で勝ち点1」を手にすることが出来れば、残留が確定します。もし33節で敗れたとしても、33節で湘南、鳥栖、名古屋のいずれかのチームが敗れることになれば、勝ち点41には届きませんので、残留が確定します。

有利な状況ではありますが、「33節で湘南、鳥栖、名古屋が勝って、マリノス、神戸、ジュビロが揃って敗れる」ことになった場合、ジュビロは一転不利な立場へに転落する可能性が残っています。ジュビロは最終節でアウェイの川崎フロンターレ戦と戦いますが、敗れた場合は勝ち点41で16位争いをしている湘南か名古屋のどちらかと並ぶことになり、得失点差の関係でジュビロが16位に可能性が考えられます。最悪のシナリオにならないためにも、ホームで勝ち点を獲得して残留を確定させたいところです。※16位になっても入れ替え戦に回らない可能性あり、詳細は後述。

勝てば16位以上、負ければ16位以下が確定。敗れた場合は17位転落の可能性も残る
湘南、鳥栖、名古屋の3チームは勝てば勝ち点が40に達しますので、17位柏に勝ち点で上回られる可能性が無くなり残留が確定します。しかし、33節で敗れて最終節が引き分け以下だった場合、柏が2連勝を達成すると順位が入れ替わることになりますので、自動降格の17位に転落する可能性が残っています。自動降格圏を回避するには「残り2試合で勝ち点3以上」を手にすることが必要です。

以上で16位争いのまとめは終わりです。次は17位柏レイソルと18位長崎の残り2対戦カードと残留に必要な条件を整理しましょう。

17位柏レイソル
第33節セレッソ大阪(アウェイ)
第34節ガンバ大阪(ホーム)

18位V・ファーレン長崎
第33節ガンバ大阪(アウェイ)
第34節清水エスパルス(ホーム)

16位に浮上するには、2連勝が必要!17位でも残留への道が開ける可能性あり
ライバルチーム次第というかなり厳しい状況ですが、柏が自動降格圏から脱出するのに必要な条件は、「自身の2連勝、且つ、湘南、鳥栖、名古屋の何れかが2試合で勝ち点1以下」となっています。残り2試合となった状況で、2度目の監督交代に踏み切りましたが吉と出るか凶と出るか・・・。
また、仮に17位となった場合でも、J2降格を免れる可能性が残されています。現在、町田ゼルビアがJ1への自動昇格となる2位以上を争っていますが、町田はJ1昇格に必要なライセンスが交付されていません。そのため、町田は自動昇格圏の2位に入ってもJ1へ昇格することができませんので、16位のチームの残留が確定し、17位のチームがJ2チームとの入れ替え戦に回ることになるためです。

僅かな希望を手にするために必要なこと
17位以下が確定した長崎ですが、「J2で町田が2位以上に入る、且つ、自身が2連勝を果たし、柏が2試合で勝ち点2以下」だった場合、J1残留の道が見えてきます。最初の難関は、8連勝と絶好調のガンバ大阪とのアウェイゲームです。ここで勝つことが出来なければ、その時点で最下位から脱出できる可能性はなくなってしまい、降格が確定。逆に8連勝と好調なガンバ大阪を倒すことが出来れば、勢いに乗って2連勝を達成することも出来るかもしれません。

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最後に

J2の自動昇格争いの結果もJ1の残留争いに影響を与えるという非常に稀なケースとなっている今年の残留争いは、インターナショナルマッチウィークを挟むため、2週間の間隔があくことにになります。

J2の自動昇格争いは、J1再開前に決着が付くことになりますが、17位を争っているチームにとっての希望は残っているのでしょうか?

泣いても笑っても残り2試合。残された時間はあと僅かです。

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