ホームのヤマハスタジアムで今季初開催となった第3節FC東京戦が昨日行われました。
お互いにリーグ戦で未勝利が続いているため、”何としても勝ちたい”という強い気持ちのこもった熱い戦いが繰り広げられました。
両チームとも『得点力不足をどう解消するか』という課題を抱えていますが、勝つには”先制点を奪うこと”が重要になってきます。相手よりも先に点を奪うことが出来れば、ゲームを進める上で優位に立つことができますので、是が非でも先制点がほしいところです。
また、攻守のバランスをどのように保って試合を進めていくのかにも注目しながら試合を見てみると面白そうです。
試合のフォーメーション
ジュビロは前節採用していた4バックから3バックの【3-4-2-1】へシステムを変更しました。3バックの左側には新里が入ります。
新里は水曜日に行われたルヴァンカップの清水戦で、ジュビロデビューを果たしていますが、リーグ戦で出場はこれが初めてです。
ボランチのポジションには、田口の相棒として上原がスタメンで出場。昨年のサガン鳥栖戦(第33節)以来となる先発出場の座を掴みました。ルヴァンカップでもいい動きをしていたので、この試合で田口とどんなコンビネーションを見せてくれるかに注目です!
FC東京は【4-3-1-2】のフォーメーションを採用。2トップの一角には元ジュビロの前田が入っています。ヤマハスタジアムでプレーするのは移籍後初となりますが、慣れ親しんだ場所でゴールを狙います。
攻撃の組立てはトップ下の高萩が中心となりますが、室屋や太田という良い選手がサイドにいますので、こちらも攻撃時のストロングポイントと言えます。
試合の総括
試合前に名波監督は「初得点は川又でもアダイウトンでも俊輔でもいい、まずは1点取れればチームは変わる」と話していましたが、52分に俊輔からのクロスをアダイウトンが上手く頭で合わせてチーム待望のゴールを奪いました。
”1点取ればチームは変わる”という言葉の通り、89分にはダメ押しとなる追加点を奪うことに成功。アダイウトンが右サイド深くから浮き球のボールを供給すると、途中出場のムサエフがダイレクトで合わせてゴール左へと流し込みます。
これまでの3試合はゴールに蓋がされている状態でしたが、今日の2ゴールで蓋を完全に取り払うことが出来ましたね。1ゴールではなく、2ゴールを奪えたというのも良かったと思います。
試合全体を通して振り返ってみると、開幕からの2試合と比べて、選手が窮屈そうにプレーしていないのが印象的でした。選手が流動的に動いていたので、パスをスムーズに回せていましたし、周りが良く見えるようになっていたと思います。効果的にサイドチェンジをすることが出来ていたのも視野を広く保てていたためではないでしょうか。
攻撃面ではラインを全体的に高く上げることができていましたし、両ウイングが高い位置を保っていたことで攻撃の人数を増やすことが出来ていました。ここ2試合は前線で川又が孤立するシーンが目立っていましたが、この試合では孤立しているように見られるシーンはほとんど無かったと思います。
中央付近でパスを繋いで相手DFを引っ張り出して空いたサイドのスペースにボールを出す。ボールを受けたウイングの選手がPA内にクロスを供給するという形を良く作れていたのもこれまでと違った点でした。
また、守備面でも大きな改善が見られました。相手が攻撃に移った際、前線から激しくプレスを掛けて攻撃を遅らせることが出来ていましたし、中盤で相手を潰すことができていました。特に印象に残っているのは、29分に相手がカウンターを仕掛けてきた際にアダイウトンが全力疾走して帰陣し、ピンチを凌いだシーンです。
この試合では昨シーズンのジュビロがやっていたサッカーがしっかりと再現できていたように感じました。この試合を見ていて良かったと思う点をまとめてみました。
良かった点
①選手間の距離が適度に保たれていて、よくボールを回せていた。
②サイドチェンジを上手く活用するなどピッチを広く使えていた。
③前線からのプレスとプレスバックが早かった。
④ボランチの田口と上原の関係性が非常に良かった
この状態をキープできれば、昨シーズンと同様に”いい守備からいい攻撃”というスタイルを維持できそうです。
最後に
昨シーズンと同じ第3節で勝てたのは何かの縁かも知れません。今日の試合運びを続けることが出来れば、うまく連勝できるのではないでしょうか。
次の対戦相手は、リーグ戦3連勝と絶好調のサンフレッチェ広島です。昨シーズンまでジュビロに所属していた川辺も主力の一人として活躍しています。
このチームに勝つことが出来れば、昨シーズン6連勝をした時と同じ様にいい形で連勝を重ねることが出来そうな予感がしますね。
次の週末が楽しみで仕方がありません!!
連勝目指して、Forza ジュビロ!
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