サッカーマガジン9号掲載『名波浩のフットボール新論』を読んで思ったこと
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昨日は久しぶりに本屋さんへ行って、マンガ等を購入。最後に寄ったスポーツコーナーでサッカーマガジン9月号を発見したので、パラパラとめくっていると『名波浩のフットボール新論 現役監督が語るフィロソフィー』という連載記事を発見しました。
これは買うっきゃないとマンガと一緒にレジへ持って行き、購入することに。ジュビロ磐田関連の記事が載っているとついつい買ってしまいますね。(笑)

さて、今回のテーマは『2017年の前半戦総括』という内容でした。記事を読んでみて興味を持ったことについて話していきたいと思います。

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ターニングポイントはやはりガンバ大阪戦での勝利

このブログでも少し前に記事にしましたが、前半戦でターニングポイントとなったのはやはりガンバ大阪戦でした。ガンバ大阪戦を含む6連戦(川崎フロンターレ、柏レイソル、サンフレッチェ広島、ガンバ大阪、浦和レッズ)は前半戦の正念場と考えていたようで、名波監督のお兄さんには『6連敗もあるぞ』(笑)と言われていたみたいです…。

確かに対戦相手の顔ぶれを見ると近年上位でリーグ戦を終えているチームばかりでしたので、6連敗も現実味のある話でした。川崎フロンターレと柏レイソル戦はホームゲームだったにも関らず、連敗スタートでしたし、悪くない試合内容で勝ち点を拾えないという嫌な流れになっていました。
力のある相手とも戦えるという手ごたえを感じつつも何かが足りないと考えてた名波監督は、『良い守備から良い攻撃に繋がる』という基本線を押さえつつも、ゴールへの意識付けに重点を置いてガンバ大阪戦に臨むことにしました。

その結果、3対0というスコアでガンバ大阪に勝利。ここで勝てたことがチームの自身となり、大きな躍進へと繋がりました。

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ディフェンス意識の改善

今シーズンの好調を語る上で、”ディフェンス意識の向上”というワードを外すことは出来ません。昨シーズンまではお粗末な失点が多かったジュビロ磐田ですが、今シーズンは19節終了時点で17失点とリーグ最小失点を誇っています。ディフェンス面が劇的に向上した理由は何なのか気になっていたのですが、記事を読んで改善された理由の一端が分かりました。

名波監督は、守備をかなりオートマチックに行えるようになったため、「縦ズレ」「横ズレ」「中締め」といったものに耐えれるようになってきたし、寄せる・埋めるといったチャレンジ&カバーが出来るようになったと話しています。特に3バックの距離感については、鈴木秀人コーチ、田中誠コーチ『注意しろ』とずっと言っているため、失点の少なさに繋がったようです。

その他に『後ろを余らせるな』ということも良く言っているようで、守備のときにこちらが2人いるなら1人は必ずチャレンジするように指導しているとのこと。それが出来ていないと、鈴木コーチと田中コーチにすぐカミナリを落とされるようです。こういった決まりごとをチーム全体で共有できているのも守備が大きく改善した要因のひとつに挙げられそうです。

また、対戦相手を想定したトレーニングを重ねていくことで、各々のやるべき仕事が選手達の頭の中で整理され、試合中に迷わずプレーできているのも大きいようです。一瞬の迷いが失点に繋がりますので、迷いなくプレーできているというのは大きな武器ですね。

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パス本数が400本台後半へ増えた

開幕当初はパス本数が300本台の半ばだったのが、いまは400本台の後半に伸びてきて500本台に近づきつつある。パスが増えた理由としては、奪った後のファーストプレーの質が向上したことで、パスが繋がるようになったと考えられます。
名波監督は常々、『奪った後のプレーの質を向上させること大事』と語っていましたので、その成果がいい形で現れていますね。

しかし、パス数上位のクラブは600本台なので、理想としてはそこに少しでも近づけたいとのこと。600本はハードルが高いにしても、最低500本台には増やしたいという考えが名波監督にはあるようです。

では、パス本数が増えれば何でも良いのかというと、そういう単純なものではなく、当然ながら内容が伴ったものでなければなりません。仮に横パスやバックパスが増加すれば、ポゼッションは高まるかもしれません。しかし、攻撃の質はさがってしまいますので、そうなってしまっては本末転倒です。

名波監督は、自他共に認めるポゼッション志向の強い人間ですので、『前(縦)への選択肢が少ないサッカーに面白みはないと思っている』と語っています。つまり、パスの本数を増やすのなら縦パスの質を高めて、ボールが収まった中での展開に力を注いでいく、そうすることでワンランク上の攻撃を行えるようにもなるし、必然的にパスの本数も増えるという考えをもっているようです。

この前の川崎戦では、得点シーンの多くが縦へのパスを起点に始まっていました。監督が目指す『縦への選択』を実践することで、効果的にカウンター攻撃を決めることができましたね。

最後に

目標である勝ち点40に向かって一歩ずつ進んでいる状況ですが、目標としていた数字はもう目の前に迫っています。シーズン当初に掲げた目標を達成したとき、次にどんな目標を立てるのかに注目です。

連勝が続いていますが、連勝はいつか止まるものです。次にチームとしての真価が問われるとしたら、敗れた後の試合で勝つことが出来るかどうかになると思います。連敗してしまうのか、それとも引きずることなく切り替えを上手くできるのか。連敗しなければ、強いジュビロが帰ってきたと更に思えるようになるでしょう。

 

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