ジュビロ磐田が前半戦好調だった要因をインタビュー記事から読み取ってみる
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web sportivaの『ホームで強いジュビロ磐田。名波監督に聞くと「俊輔効果」と答えた。』という記事がインターネットで公開されていました。その記事を読んでいくと今季ここまでジュビロ磐田が好調を維持することができた理由の一端が見えてきたような気がします。

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取りこぼしたと思う試合もあった

インタビューの中で、『ジュビロ磐田の戦いぶりを振り返って、率直な感想を聞かせてください。』という質問に名波監督は次のように答えています。

「順調と言えば順調だし、もっとやれたと言えばやれた。『取りこぼしたな』と思う試合も、もちろんあります。」

取りこぼした試合はどの試合だろうと思い返してみると、第9節のコンサドーレ札幌戦は取りこぼした試合ではないかと考えました。

なぜ、この試合を取りこぼした試合と考えたかというと、ホームでサガン鳥栖に逆転勝ち、アウェイで鹿島アントラーズの3対0の完封勝ちを収めて、2連勝と好調を維持した状態で引き分けた』からです。

前年度王者の鹿島アントラーズを相手にアウェイで完璧と言ってもいいような戦いをしたわけですが、試合が始まってみると前節の面影は何処へやら…。札幌のペースに飲まれてしまい前半だけで2失点をしてしまします。後半に何とか2点を返してドローで試合を終えますが、試合全体を通して何か歯車が噛み合っていないような試合運びをしていました。

このドローで調子を崩したのか、そこから5試合勝ち星が無く、4試合連続で無得点とチームの状態はどん底まで落ちてしまいます。

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好調な状態を取り戻したきっかけは?

『振り返って、カギになったゲームを挙げるとすれば、どれでしょうか。』という質問に対して、名波監督は以下のように答えています。

「5連勝のスタートとなった、第14節のガンバ大阪戦(3-0)かな」

チームが好調を取り戻したといえるきっかけとなった試合は、この試合以外には考えられませんね。5試合勝ち星なし、4試合連続無得点と最悪な状態で優勝候補の一角であるガンバ大阪をホームに迎えた一戦。
ガンバがボールを保持する時間が長い試合展開になると予想していたのですが、前半からジュビロが積極的に前からプレスを掛けて主導権を奪うという、不調なチームとは思えない試合を展開し、前半の内に2得点を奪います。後半にも1点を追加し、相手の得点を許さない完封勝利という最高の形で試合を終えました。

この試合で優勝候補から3得点を奪い、完封勝利を収めたことで、『自分達はやれるんだという自身に繋がった』と思います。この試合に完勝したことで噛み合っていなかった歯車がようやく噛み合ったような気がします。

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チームが強くなった要因

『どんなところで、力がついてきたと感じますか』という質問に対して、名波監督は以下のように答えています。

「(実際に試合で使える選手が)13、14人のグループだった昨季と違って、今季は22、23人のグループになってきた。使えるメドが立っている選手が増えて、拮抗した展開の時間帯でも、この選手を投入すれば何か仕事をしてくれるんじゃないか、という期待感を持たせてくれるというか、使ってみたいと思わせてくれる選手が多くなってきました。誰を入れても緩まない。そういうメンバー構成になってきましたね」

このコメントを見て驚いたのは、J2から昇格した昨年は試合で使える選手が13、14人しか居なかったのかということでした。それだけの人数しか居なかったということは、誰かスタメンの選手が怪我をすると一気に戦力がダウンする厳しい状況に陥るということです。そんな状況でよく小林祐希の移籍をOKしたなと思ってしまいました。(汗)そりゃ、後半戦は苦労するはずです。

しかし、今季は22、23人とトップチームの全てに近い人数が戦力として数えられていますね。昨年の残留争いで成長したとも言えるでしょうし、今季から加入した中村俊輔、川又などの新戦力がいい刺激をチームに与えているというのも大きいのかもしれません。特に俊輔効果でホームの観客は常に満員に近い状態になっているので、選手にもいい刺激になっているのでしょう。そのお陰か、昨季はホームで僅か3勝しか出来ていなかったのが、すでに5勝と大幅に改善しています。

もう一つチームが好調を維持している要因として、名波監督は守備の改善をあげています。

「『ジュビロは5バックで守っている』と言われることがよくあるんですが、5バックでリトリートするところから守備が始まるクラブとは違い、我々はあくまでも3バックであり、決して5バックではありません。もちろん、仮に浦和が相手であれば、両サイドの選手が高い位置まで出てきますから、最終ラインに(選手が)5枚並ばざるを得ない状況になることもあります。ただ、ボールが動いている最中は必ず『ボールサイドは全部(ボールアプローチに)出ていけ』『ボールサイドが出ていったら、中央と逆サイドは全部ズレてこい』と言っていますし、選手もそれを実践してくれています」

守備に関しては、昨季と比べて明らかに改善が見られています。【ジュビロ磐田】リーグ前半戦終了!2016シーズン前半と比較してみたで分析をしましたが、失点数が7点も改善されています。

昨年までは、ボールへの寄せが甘く簡単にクロスを挙げられるシーンが目立ったり、相手の行動を遅らせるという動きがあまり見られませんでした。また、途中までは何とか守るんだけど、後半に入ると途端に動きが悪くなり、簡単に失点するという展開が多くありました。

今季は、名波監督が普段の練習から『ボールに対する寄せをしっかりしろ』と口を酸っぱく言っている効果が出ていて、相手に奪われてもすぐに奪い返せていますし、カウンターをくらってもムサエフであったり、大井が全力疾走で自陣まで戻って身体を張った守備をするという光景が目立ち、見ていて安心できる守備になっています。

後ろの守備が安定しているからこそ、前線の選手たちは『前を向いて攻撃に意識を集中』できるため、ゴールを奪いやすくなるという好循環が生まれています。やはり、守備が安定しているチームというのは強いですね!

後半戦の目標

第18節を終えて勝点31の7位に付けているジュビロですが、目標は当初の予定通り、勝点40の獲得です。あと3試合勝てば勝点40には到達しますので、早くその目標を達成して、新たな目標を設定したいところです。

チームの連携は昨年よりも明らかに良くなっていますし、上位チームと戦っても互角以上に戦えています。後半戦は、残留争いも本格化して下位チームとの対戦でも気が抜けない戦いが続きます。しかし、今年のジュビロ磐田であれば、そういったゲームを勝ちきる力があると思います。
取りこぼす試合を一つでも少なくして、上位を目指していきたいところです。今年は、DAZNマネーが入ってリーグの分配金も増えているので、一つでも上の順位でリーグ戦を終えたいところです。

 

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