ミランは第37節のボローニャ戦に勝てば来季のヨーロッパリーグ出場が決まる重要な試合でした。ここ3シーズン欧州カップ戦に出場出来ていないミランとしては是が非でも勝って出場を決めたいところです。
試合は後半に入っても得点が決まらず0対0のまま試合で進んでいました。先制点が欲しいミランは前線の活性化を図るために選手交代を行います。モンテッラ監督がピッチに送り出したのは本田でした。57分にカルロス・バッカと交代でピッチに立ちます。国内リーグ戦では4試合ぶりの出場、また、30分以上試合に出場するのは昨年10月25日に開催された第10節のジェノア戦以来です。デウロフェウが中央に移動したため、本田は右サイドに布陣します。
59分 マリオ・パシャリッチが右サイドの本田へパス。ドリブルでエリアに侵入し、クロスを中にあげようとするが相手DFに当たってしまう。
63分 味方からのパスを右サイドで受けた本田はドリブルで中央へ侵入していき、右サイドで手を挙げていたデウロフェウへふわりとしたクロスを供給する。ダイレクトでボレーシュートを放つがサイドネットに飛ぶ。
65分 右サイドでデウロフェウとパス交換を行い、パスを受けた本田はドリブルでPA右側へ侵入して、強烈なシュートを放つ。ゴールキーパーの手前でバウントさせたシュートだったが相手GKにセーブされてゴールネットを揺らすことができない。
66分 モントリーボが相手のパスをカット。DFの裏へ転がったボールにラパドゥーラが反応してシュート。ゴールネットを揺らすが、オフサイドの位置にいたため、ゴールは認められなかった。
69分 ミランが待望の先制点を奪う。マティアス・フェルナンデスがPA手前中央から浮き球のパスを供給。反応したデウロフェウがダイレクトで冷静にゴールへ流し込んだ。
73分 歓喜の瞬間がついに訪れる！PA手前でデウロフェウが倒されてフリーキックを獲得する。PA正面やや左という絶好の位置でキッカーは本田。振り抜いた左足から放たれたボールはゴール手前で急激に曲がる。ゴールキーパーが左手で触るがキックの威力が高くそのままゴールに突き刺さった！
まさに『これぞ本田圭佑というフリーキック』で今季初ゴールをあげました。
その後、アディショナルタイムにラパドゥーラがダメ押しとなる3点目を決めたミランが3対0と勝利。最終節を残して6位が確定し、ヨーロッパリーグ出場を決めました。
試合の感想
モンテッラ体制に代わってから中々出場機会が無かった本田ですが、ヨーロッパリーグ出場権が掛かった重要な試合で途中出場ながら結果を出しました。
本田のフリーキックが決まった直後、ピッチ上の仲間達が笑顔で集まって本田を祝福していたのが印象的でした。試合には殆ど出れていませんでしたが、腐らずに全力で練習を行う本田がチームメイトにしっかりと認められているのが伝わってくる非常にいいシーンでした。また、スタジアムDJのケイスケという声の後にホンダとサポーターが大合唱しているのを久しぶりに聞けたのも良かったです。
本田の途中出場を機に、デウロフェウが中央に入ったことで攻撃がかなり活性化されたような印象でした。本田自身も右サイドだけではなく、ドリブルで中に中に入るなど積極的な攻撃参加が出来ていました。
今シーズンは中々上手くいきませんでしたが、ホーム最終戦でゴールを決めるあたり、やはり『本田は持っている選手』だなということを痛感しました。
試合後に自身の公式ツイッターを解説した本田は、ツイッターで今季でミランを退団することを明かしました。その中で、「私は今季でミラノを去りますが、すぐまた皆さんに会えることを楽しみにしています。恐らく次はフットボール選手としてではなく、違った形で。」という言葉が出てきます。
（出典：http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/21/honda_n_16745310.html）
すぐに現役を引退するわけではないと思いますが、『フットボール選手ではなく違った形で』という言葉が引退後にコーチやフロントの人間としてミランへ戻ってくるということ暗示しているのか、それとも全然違う形で戻ることになるのか。その当たりもファンとしては気になるところですね。
今夏にフリーとなる本田は、次の所属先としてリーガエスパニョーラのレバンテやバレンシア、プレミアリーグのチームなど様々な情報が現時点で出てきています。2018年ロシアW杯に出場するためにも次の所属先ではコンスタントに試合に出て欲しいですね。
ただ、応援しているファンとしては何処のチームへ行ったとしても全力で応援します！
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