J2優勝は湘南ベルマーレが達成していますので、自動昇格が可能な2位をV・ファーレン長崎、名古屋グランパス、アビスパ福岡の3チームが争う展開。
試合開始前の順位は長崎が2位、勝ち点2差で3位名古屋、4位福岡が追いかけるという熾烈な2位争いが展開されていたわけです。
先に名古屋と福岡の試合が行われましたが、名古屋は千葉に0対3と敗れ、福岡は松本山雅と1対1のドローだったため、長崎は勝てば自動昇格の2位が決まる状況でした。
ホームでの試合に勝てば悲願のJ1昇格を自分達の手で決めることができる長崎は27分に先制。右サイドからのクロスに反応した乾が飛び込んで、ボールを身体に当てゴールへと押し込みます。
51分には中盤でボールを奪うと吉岡がドリブルでボールを運び、ファンマへとパス。ペナルティーエリア手前からミドルシュートを放つがポスト直撃。相手GKがボールに触れていたため、軌道が変わったためゴールとはなりません。
追加点が欲しい長崎でしたが、決めきれずにいると讃岐に同点ゴールを許してしまう。62分左サイドから馬場がクロスを供給すると、走りこんできた木島がスライディングでボールに触ってゴールネットを揺らす。
73分にファンマが右サイドから供給したクロスで競り合いが発生し、ボールがこぼれる。こぼれ球に前田が詰めてゴール右隅へと流し込み逆転に成功。82分には右サイドのクロスから翁長が勝利を決定付けるゴールを決めた。
試合は3対1で終了、ホーム過去最多2万2407人の長崎サポーターの前で悲願のJ1初昇格を決めました。
長崎は2013シーズンからJ2に在籍し今年で5年目。JFLで初優勝を果たしてJ2昇格を決めたのが2012年11月11日。その日から5年後の2017年11月11日にJ1初昇格を決めるという非常にドラマチックな展開でした。
長崎にとって今シーズンは順風満帆なものではありませんでした。今年2月には2016年度決算でJ2参入後最大となる約1億2000万円の赤字が見込まれる経営難の状態に陥ると、4月には給料未払いが生じる可能性も浮上し、このままではJ2ライセンスが剥奪されるかもしれないという危機に直面。
その危機を救ったのは、テレビショッピングでお馴染みのジャパネットホールディングスでした。同社は元々長崎のスポンサーでしたが、4月に100%子会社にして再建を目指しました。
7月には『2015年シーズン開幕から2017年第6節(4月2日)までの約2年間。ホームゲーム全46試合のうち45試合で少なくとも約2万人を上乗せしていた』という観客動員数の水増しが発覚。制裁としてけん責及び300万円の制裁金が下されるなど前途多難な状況が続いていました。
しかし、ジャパネットが親会社となってから選手のサポートを充実させていきチーム状態が上向きになっていきます。すると、8月27日の京都戦から12試合連続無敗。安定した強さを見せてJ1昇格に華を添えました。
新たなチームがJ1に参入してくるのは非常に楽しみですね。来季はどんな旋風を巻き起こしてくれるのでしょうか?
J2とJ1では戦い方が違いますので、どうやってその違いに順応するかが大きな課題となりますね。今オフにどういった補強をしてチームを更に強くするのか興味深いところです。
応援しているチームがJ1に昇格するというのはやっぱり格別の嬉しさがありますね。長崎サポーターの皆様、本当におめでとうございます!。長崎はまだいったことがないので、ジュビロのアウェイゲームが開催されたら訪れてみようかな。
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