前節に4期ぶりのヨーロッパリーグ出場を決めたミラン。後半途中から出場した本田は直接FKを決めるなどミランの勝利に貢献していました。
最終節となる今日の試合は、退団が決まっている本田がキャプテンマークを巻いて左サイドで先発出場しました。今シーズンでミランを退団する本田には嬉しいサプライズになりました。ミラン最後の試合でキャプテンマークを巻くことができたのも、チームメイトや監督が本田を認めているからこそだと思います。
さて、前半はホームのカリアリがミランの3バックの裏を上手くついて果敢に攻撃を仕掛けます。ミランは中盤でボールを保持することが出来ず両サイドからいいように攻撃されてしまいます。再三のピンチを何とか凌いできたミランですが、17分に先制点を奪われてしまいます。左サイドからのパスに抜け出したジョアン・ペドロがドンナルンマとの1対1を冷静に決めて先制します。
何とか攻撃をしたいミランは、右サイドのスソと左サイドの本田を中心に攻撃を仕掛けていきます。本田は慣れない左サイドでの先発ですが、積極的にボールに触って攻撃を組み立てようとします。何度かクロスを供給しますが、中々味方には合いません。
21分本田のコーナーキックをパレッタが頭で反らして、バッカがシュートを放つも今日がデビュー戦のルカ・クロスタに防がれてしまいます。
前半のミランはあまり目立ったチャンスを作れません。逆にホーム最終戦を勝利で飾りたいカリアリが積極的にDFの裏を狙って攻めていました。
前半は0対1で終了。
後半のミランはシステムを少し弄って、攻撃を活性化しようとします。
53分ペナルティエリア左でパスを受けた本田がマイナス方向へパス。バッカがボールをキープしてシュートを放つが味方に当たってしまいます。
62分 ミランにチャンスが訪れます。カリアリの選手がペナルティーエリア内ギリギリのところでミランの選手を倒してしまいPKを獲得。
キッカーはバッカ。ゴール右隅を狙いますが、ルカ・クロスタがコースを完璧に読んでセーブします。今日がデビュー戦とは思えない思い切った反応でした。
ミランはせっかく獲得したPKを決めきることができず、同点に追いつくチャンスを逃してしまいます。
70分 カリアリはボリエッロに代えて、北朝鮮出身のハンを投入する。ハンは2試合連続の出場となりました。
71分 左サイドをドリブルで駆け上がったラパドゥーラが中へグラウンダーのクロスを供給。バッカがボールを受けようとするがキーパーに倒される。主審はPKの判定を下し、2本目のPKを獲得する。バッカはPKを止められているので、今度はラパドゥーラがキッカーを務めます。
72分ラパドゥーラがど真ん中に蹴ったボールがゴールに吸い込まれ、ミランが同点に追いつきます。
同点に追いついたミランはここから反撃に出たいところですが、パレッタが本日2枚目のイエローを貰ってしまう。不用意なファールで今シーズン5度目の退場となったパレッタ。退場によって反撃ムードに水を差された形となってしまう。
退場者が出たミランは、バッカを下げてサパタを投入しDFの枚数を1枚増やします。
このままドローで試合が終了するかと思われた90＋2分に試合が動く。カリアリがペナルティエリア手前左よりでフリーキックを獲得。ジョアン・ペドロの強烈なフリーキックをドンナルンマが右手で弾くが、こぼれたボールにピサカーネが詰めてゴールに流し込む。
試合終盤で失点を喫したミランは最終節を勝利で飾ることが出来ませんでした。
本田はフル出場しましたが、決定的なチャンスを演出することはできませんでした。全体的な出来としては可もなく不可もなくといったところでしょうか。
クロスは結構な数入れていたんですが、中々味方に合いませんでした。ミランは相変わらずというかなんというか守備が緩い感じでカリアリに好き勝手に攻められていました…。
最後に
ミランでの3シーズン半は監督がコロコロと替わり、毎シーズン戦術が変わるなどチームにフィットするのに苦労した本田。10番という背番号に見合った活躍ができず、現地ファンからは辛辣な言葉も数多く浴びせられました。
ミランの歴代10番と比べるとゴールやアシストの数は確かに少なかったとおもいますが、いちファンとしては素直にお疲れ様と言いたいところです。
ミランでの挑戦は今日で終わりますが、次のシーズンは何処のリーグに行き、どんな活躍をしてくれるのかがとても楽しみです。
移籍市場が開く前から色んなチームの名前が出てきていますが、自分自身が納得できるチームに行ってしっかりと試合に出て欲しいですね。
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