【J1第30節】無失点で勝ち点1を手にするが、残留争いから抜け出すには至らず!
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J1第30節でジュビロ磐田はアウェイでV・ファーレン長崎と対戦。土曜日開催ゲームの結果を受けて暫定17位まで順位が下がっていましたので、17位対18位の直接対決となりました。

ジュビロは勝てば最大で14位まで順位を上げることが出来ますし、最下位から残留圏の15位を目指す長崎に取っても重要な一戦でした。

互いに勝ち点3を欲しているチーム同士の戦いは、緊張感のある引き締まったゲーム展開になりました。お互いに決定機を作るものの、GKのファインセーブに合うなど決めきれずに試合時間は過ぎていくと、最後までゴールラインを割ることが出来ずスコアレスドローで勝ち点1を分け合う痛みわけの結果となりました。

ジュビロは後半のリズム良く攻めている時間帯にゴールネットを揺らしたいところでしたが、最後の詰めが甘くなってしまい大きな決定機を作ることが出来ませんでした。

6試合ぶりに無失点で追われたことはポジティブな要素ですが、前半に長崎のファンマが作り出した決定機の場面では決められていてもおかしくはないシーンでしたので、守備の改善をもう少し行う必要がありそうです。

勝ち点34の15位まで順位を上げることはできましたが、10月30日に行われるホームの湘南ベルマーレ戦では勝ち点3を必ず手にする必要があります。そのためにも、守備面の強化と共に攻撃のバリエーションを増やす作業をしていかなければいけませんね。

それでは、試合を振り返って行きましょう。

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試合のフォーメーション

ジュビロは前節まで採用していた【3-5-2】ではなく、シーズン当初に採用していた【4-2-3-1】のフォーメーションへ変更してきました。静岡ダービーでは、ウイングバックの後ろに出来たスペースを使われて苦労していましたので、それを修正するためにもスペースをカバーのしやすい4バックに変更。システムを変更したことに伴い、松浦が久しぶりにリーグ戦の先発に復帰しました。

長崎は【3-4-2-1】のフォーメーションを採用。試合前の練習中に正GKの徳重が負傷したため、控えGKの増田に急遽出番が回ってくるという予想外の事態になりました。

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試合の総括

試合前の予想通り、ジュビロがボールを保持してパスを回しながら長崎ゴールを目指すという展開になりました。長崎は積極的に前からプレスを掛けるのではなく、中央の自陣ミドルゾーンにジュビロがボールを入れようとした場合はプレスを掛けにいき、縦にパスを通されるのを防ぐ布陣を敷いていました。

中央にブロックを敷かれているため、縦にパスを入れる状態を作り出すことが出来ず、サイドへ追いやられた状態で攻撃の組立てを行うことになりました。ゴール前の川又にクロスを供給してゴールを狙うという攻撃を繰り返すものの、長崎の思惑通りの攻撃パターンであるため、マークがしっかりと付いており、中々シュートまで持ち込むことが出来ませんでした。

縦パスを入れようと試みるも中を絞った相手は縦パスを入れさせまいとプレスを積極的に掛けてくるため、効果的な縦パスを供給するチャンスはほとんどありませんでした。前半で縦パスが綺麗に通りかけたのは、23分に山田大記が左サイドの松浦へ出したパスぐらいだったと思います。

パスは繋がるもののゴールに迫れないでいると、長崎に1本のロングフィードから決定機を作り出されます。

35分、自陣ハーフウェイライン付近から田上が前線のファンマに向かってロングフィード。櫻内が中村慶太に引き摺られる形でラインを下げていたため、オフサイドを取ることが出来ずにGKと1対1の状況を作り出されてしまう。エリア内でワントラップしたファンマがシュートを放つが、飛び出してきたカミンスキーがシュートをブロックしてゴールを死守。

ラインコントロールのミスでピンチを招いてしまいましたが、ここで気になったのはパスを出した田上に全くプレッシャーが掛かっていなかった点です。

ロングフィードされる直前のシーンを振り返るとヨルディバイスから黒木にパスが入った際、川又と松浦の2人が正面にいる状況でした。本来であれば、川又は縦のパスコースを切りに行く必要がありますが、なぜか歩いているだけコースを消す素振りが見られませんでした。

そのため、松浦が縦のパスコースを切り行ったところ、黒木は右サイドでフリーになった田上へパス。田上にはプレッシャーが掛かっていませんでしたので、楽々とロングフィードを前線に通されてしまいました。

上記以外のシーンでは、ボランチの田口、上原を中心に奪われた後の守備をしっかりと出来ていただけに勿体無いミスと言わざるを得ません。

前半をスコアレスドローで折り返すと、後半開始直後からジュビロが攻勢を仕掛けます。特に惜しかったのは55分のシーンです。

左サイドでエレンからのヒールパスを受けた松浦は、相手DFを背負いながら上手くターンして前を向くと中央の田口へパス。ワンタッチで折り返すとPA内に侵入した松浦が左足で折り返しのパスを中に入れますが、川又には合わずシュートまで持っていくことが出来ませんでした。

松浦は折り返しのパスを選択しましたが、ここは積極的にシュートを打って欲しかったですね。ワンタッチパスのバウンドが少し長くなってゴール近くまで流れてしまう不運なところはありましたが、GKの股下を狙ったシュートを放つという選択肢をしてた方がゴールに繋がる可能性が高かったように思います。パスが流れていなければ、もう少し早く川又へ折り返しのパスを通すことができたと思いますが、あの場面では勝負をして欲しかったです。

チャンスを迎えた後にはピンチがやってくるものですが、1枚目の交代カードで磯村に代えて新里を投入すると長崎ペースへ流れが変わり、何度かピンチを迎えることになりました。

ジュビロは67分に荒木、72分に大久保を投入して流れを引き戻そうとしますが、決定機を作り出すには至りません。

82分には最後の交代カードで小川航基を投入し、何としても勝ち点3を持ち帰るんだという強い気持ちを見せますが、長崎の最終ラインを突破するには至らず、試合はスコアレスドローで終了。

シュート14本(枠内8本)を放ったものの得点を奪うことが出来なかったのは残念でしたが、アタッキングサードでのプレー率が32%と改善されたのは良かったですが、惜しいのは攻撃のターゲットが川又だけになりがちな点です。川又をターゲットにクロスを上げるのはいいのですが、そればかりを繰り返すのではなく、マイナスのクロスをあげて2列目の選手が飛び出すといった形を作るなど変化を付けて行きたいところ。

4バックにすると川又が孤立しがちになってしまうのは前からの課題ですが、それを改善するためにも2列目とボランチ含めた選手の前への動き出しをもっと増やしていく必要があります。

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最後に

最低限の結果である勝ち点1を獲得することはできましたが、厳しい状況から抜け出すには至っていません。

ジュビロは得失点が-12と最下位の長崎に次いで悪くなっています。得失点差の争いになると不利な状況ですので、勝ち点3をライバル達よりも多く手にすることが必要です。

残りも難しい試合が続きますが、1つでも多くの勝ち点を拾えるように一丸となって戦いましょう!

Forza ジュビロ磐田!!

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