曹洞宗大本山 永平寺へ行ってきた【其の2】
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『曹洞宗大本山 永平寺へ行ってきたその1』で門前町から吉祥閣まで入ったところをお話しましたが、この記事では『七堂伽藍』を含む永平寺内の建物について振り返っていきます。

七堂伽藍へ向かう前に、まずは順路に従って笠松閣内を見学します。永平寺内は車椅子の方でも見学が自由に出来るように吉祥閣内にエレベーターが設置されています。このエレベーターを使うことで、車椅子の方でも施設内の見学が出来るようになっています。

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傘松閣の見学

現在建っている傘松閣は2代目(平成6年2月竣工)で、初代の傘松閣は昭和5年に二祖国師650回忌を記念して建立されたそうです。建物2階には花鳥の色彩画230枚が彩る『絵天井の大広間』があります。これは当時一流と呼ばれた日本画家144名の手によって書かれたものとなります。いまもその天井が移築復元されており、大変煌びやかな部屋となっています。

このように天井一面に絵が敷き詰められており、何が書かれているのだろうと探すのも楽しかったです。

廊下には天井に書かれている絵の配列図が飾られていますので、上を見続けて首が痛くなるのは嫌だなという方はこちらをご覧下さい。(笑)

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七堂伽藍の見学

パンフレットによると、寺院の建物を『伽藍』と呼び、伽藍には『僧侶が修行する清浄な場所』という意味があるそうです。禅宗寺院では、特に主要な伽藍として『法堂、仏殿、僧堂、庫員、山門、東司、浴室』があり、それらを『七堂伽藍』と呼ぶそうです。

傘松閣を抜けると、東司(とうす)が右手に見えてきます。東司とはお手洗いのことで、戸の開け方から手の洗い方まで細かな作法がさだまっているのだとか。『三黙道場』の一つとして数えられる東司は修行をする上で大切な場所とされています。

次に見えてきた建物は、僧堂という修行の基本となる『坐禅、食事、就寝』などを行う伽藍でこの施設も『三黙道場』の一つとして数えられます。正面には『雲堂』と書かれた額が掛けられており、堂内の中央には智慧の象徴である文殊菩薩が安置されているそうです。また、坐禅をするための『単』と呼ばれる席が約90人分も設けられており、広い建物となっています。

僧堂を抜けると仏殿の横にある長い階段を抜けて、法堂の横にある『承陽殿』と向かいます。この法堂へと続く階段を下から見るとこのような感じになり、かなり急勾配がついていることがわかります。

承陽殿は道元禅師を奉祀する御真廟となっています。『承陽』には仏法を承け伝えるという意味があるのとのこと。まさに曹洞宗の発祥の根源にして聖地と呼ぶべき場所大切な場所ですね。

承陽殿には見学者は通ることが出来ませんが、承陽門という正門があります。本来はこの承陽門を通ってから承陽殿へ来ることになりますね。

次は、先程通り過ぎた法堂(はっとう)へ向かいます。この法堂は七堂伽藍の中で最も大きな建物となっており、畳約420畳というとてつもない広さを誇っています。この建物は本来、住持(寺の長である僧)が法を説く場所なのですが、現在は説法の他に朝課などの様々な法要儀式が行われているとのこと。法堂の中に入って、お賽銭を行い、しっかりと手を合わせておきました。法堂では座って外を見ることが出来ましたので、しばらくゆっくりと景色を楽しみながら休憩をします。

次に大庫院へと向かいます。大庫院はいわゆるお台所のことで、ここで修行僧や参籠者の食事(3食)を作ります。昭和5年に竣工された建物で、内部には日本で二番目に古いエレベーターが設置されています。(ちなみに日本で最も古いエレベーターは京都四条大橋のたもとにある『東華菜館』という中華料理屋さんで現在も使用されています。)

エレベーターの他にも、永平寺名物の『大すりこぎ棒』が飾られています。(大きすぎて1枚に収まりませんでした…。)

次は少し寄り道をして、『中雀門』へ移動します。中雀門からは『仏殿』が綺麗に見えました。

そこで、仏殿の写真を撮っていてふと『あれ?仏殿ちゃんと見たっけ??』という疑問でした。思い返してみれば、仏殿の横は通りましたが建物の前の中を見に行っていませんでした。(笑)仏殿は七堂伽藍のちょうど中心に当たる建物となっており、床は畳ではなく石畳になっていました。

仏殿も忘れずに見たので、次は『山門』へと移動をします。この山門は七堂伽藍の中で最も古い1749年に建てられました。中国唐時代様式の楼閣門で、両脇には四天王が安置されています。

これでほぼ全ての施設を見学しました。あとは七堂伽藍には含まれていませんが、祠堂殿と呼ばれる一般の方々の納骨や供養等の法要を行う殿堂の見学を行いました。

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最後に

初めて永平寺へ参拝したのですが、寺院内はとても広く全てを見て回るのに約2時間掛かりました。どの建物も見ていて飽きることがなく、時間があっという間に過ぎたというのが正直な感想です。今回は1人での参拝となったわけですが、次回は祖父を連れてもう一度参拝に訪れたいと思います。

 

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