前節勝利したことで11年ぶりのリーグ戦4連勝を達成した磐田はホームにヴァンフォーレ甲府を迎えます。勝利した4試合は全て2得点以上を挙げるなど、攻撃陣の調子は上向きのままで、守備面も2試合連続でクリーンシートを達成するなど攻守両面で好調を維持しています。
リーグ後半戦はホームゲーム開催となるため、サポーターの大声援を力に変えて、11年ぶりとなる5連勝を達成したいところだ。
対戦相手のヴァンフォーレ甲府は、ここ8試合勝ち星から遠ざかっているが、8連勝と好調だった柏レイソルの連勝を止めるなど守備の堅さに定評のあるチームです。
名波監督は試合前のインタビューで『先制点を取ってゲームの流れと主導権を掴むことが重要。連勝を積み重ねていく中で、自分達が基盤としてきたものをやり通さないと3ポイントは夢のまた夢』と語っていました。
11年ぶりの4連勝を達成して、自分達のやっているサッカーに自信を持てるようになっていると思いますので、今日のゲームでもこれまでと同じ様に積極的に中盤でボールを奪って攻めて行って欲しいところです。
試合前には、前節でJ1通算100試合出場を達成した宮崎に花束が贈呈されるセレモニーが開催されました。左ウイングバックのレギュラーとして欠かせない存在となっていますので、これからも怪我に気をつけて出場数をどんどん伸ばして欲しいですね。
それでは、試合を振り返って行きましょう
試合のフォーメーション
磐田は7試合連続で【3-4-1-2】のフォーメーションを採用。ツートップの川又とアダイウトンのコンビは前節ノーゴールに終わっているが、今日の試合ではゴールを決めることが出来るかに注目したいですね。
守備では大井がどっしりと最終ラインに構えていてくれることもあり、後ろを気にすることなく攻めれているのが好調の要因となっています。森下と高橋もピンチの時は身体を張って相手を止めてくれるので、最近の試合では相手が攻めている時間でも落ち着いた対処が出来ていると思います。
甲府は【5-3-2】のフォーメーションを採用。5バックの堅い守備からツートップのウィルソンとドゥドゥにボールを繋ぎ、カウンターを狙います。前節まで4試合連続でスタメン出場していた兵働はベンチスタートとなり、アンカーのポジションには松橋が入りました。
ここまで1得点と苦しんでいるツートップの2人がゴールを決めることが出来るかどうかが勝利への鍵となりそうです。
前半戦の振り返り
2分 アダイウトンと川辺がワンツーで裏を狙うが、松橋に対応されてシュートまでは持ち込めない。
4分 アダイウトンが宮崎と左サイドでパス交換を行い、ドリブルで駆け上がる。ゴールライン手前からクロスを供給しようとするが、畑尾にブロックされてコーナーキックとなるが、相手にクリアされて再びコーナーキックを獲得。
6分 中村が蹴ったコーナーキックに大井が頭で合わせるが、惜しくもクロスバーの上に外れる。
8分 左サイドを突破したドゥドゥからウィルソンへパスを供給しようとするが上手く通らない。
11分 左サイドから中へ入ろうとした中村の足をドゥドゥが踏んでしまいファールとなり、FKを獲得する。
14分 磐田が先制点を奪う!中村が甲府DFの股を抜く絶妙なパスを前線へ供給、パスを受けた川辺は左サイドに出来たスペースにワンタッチパスを出す。それに反応した川又がドリブルでPA内に侵入し、角度の無い位置から冷静にGKの股の下を狙ったシュートをゴールに突き刺した。中村→川辺→川又と流れるようにパスが繋がって生まれた素晴らしいゴールとなった。
19分 左サイドからのコーナーキックを阿部が蹴って、新里がシュートを打つもDFに当たりクリアされる。
22分 ムサエフと中村が右サイドでパス交換を行い、中村が相手DFの隙を付いてロングシュートを放つが、枠の僅かに左へ外れてしまう。このシーン、相手がゴール前で守備ブロックを形成しており、ボールへのプレッシャーが弱くなっていたので、中村は迷わずロングシュートを選択した。
28分 右サイドのコーナーキックから中村がクロスを供給するが、相手にクリアされる。クリアボールを宮崎が拾って敵陣深くからクロスを供給しようとするが相手にクリアされる。
31分 右サイドでパスを受けたウィルソンがドリブルで駆け上がりゴールライン手前でクロスを供給するが、カミンスキーがキャッチする。
33分 ウィルソンとドゥドゥのワンツーで磐田DFをかわして、クロスを供給するもカミンスキーがしっかりと処理をする。
40分 右サイドでFKを獲得した甲府は、キッカーの阿部が松橋へのショートパスを選択。左サイドにクロスを供給すると田中がヘッドで繋ぐが、味方には合わない。クリアされたボールをもう一度繋ごうとするが、シュートまでは持っていけない。
41分 敵陣のセンターサークル内で中村がボールをロスト。カウンターのピンチになってしまうため、すぐさま奪い返しに行くが、後ろからのタックルで新井を倒してしまい、イエローカードを貰ってしまう。中村にとってジュビロ移籍後初のイエローカードとなった。
カードを貰いはしたが、早めに攻撃を潰しておかなければカウンターで失点する危険性もあったため、すぐさま奪い返しに行ったのはいい判断だったと思う。
45分 松橋が小椋へパスをすると、ワンタッチで前線へ送る。ウィルソンが反応して抜け出し、PA右からシュートを放とうとするが、大井が素早くカバーをしてシュートを防ぐ。
前半はこのまま1対0で終了。
前半戦総括
ボール支配率は磐田60%に対して甲府40%となっていましたが、シュート本数は磐田3本、甲府4本となり、甲府の方が多くなっていました。60%も支配率があってシュート数3本はかなり物足りない数字です。
その他のスタッツはパス成功数が磐田359本に対して、甲府は198本とかなり差が開いていました。ただ、パス成功数は多いもののシュート数が少ないということは前へのパスが多いのではなく、横方向のパスが多くなっているということだと思いますので、相手の守備ブロックを崩すのに苦労しているなという印象。
前半終了後の名波監督のコメントは『ポイントの先制点は奪えたが足りないことが多く、シュートとかスペースがあるのに背後へ動き出しがない』というものでした。
重要だと言っていた先制点は奪えましたが、その後の攻撃に迫力は無く、逆に前半終了間際は甲府に何度か危ないシーンを作られていましたので、もっとシュートと相手への背後を突く動きをしっかりとやって追加点を奪いたいところです。
後半戦の振り返りは『磐田は川又のホーム3連続ゴールで11年ぶりの3連勝を達成!その2』をご参照下さい。
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