6月30日でミランとの2年半契約が終了し、フリーとなっていた本田圭祐の新天地が遂に決定しました。
移籍市場が開く前からプレミアのアーセナル、エヴァートン、ハルシティ、スペインのレバンテ、アメリカのメジャーリーグサッカー等様々な地域のクラブからオファーが出ているという噂が上がっていました。7月上旬にはトルコのガラタサライ移籍が決まったという報道が一時期流れましたが、この移籍は本田側が経営層のビジョンに賛同出来ず、破談となりました。
その後は、新しい移籍先の情報等がほとんど出ていませんでしたが、14日に本田が自身のインスタグラムとツイッターでメキシコの名門パチューカに移籍したと発表しました。移籍先であるパチューカについて、移籍の可能性があると報じていたメディアは無かったと思いますので、メディアは完全に出し抜かれた形となりましたね。
本田はチームを決める上で譲れないポイントは?という質問に対して以下のように答えていました。
「難しいですね。意外に絶対にこれだけはとこだわっている部分はない。チームのビジョン、サッカースタイル、チームの来季の目標、そこが納得いくものであれば、それ以外はほどほどでサインすると思います」
パチューカというチームは本田自身で納得できる要素を満たしていたということなのでしょう。メキシコでプレーするというこの挑戦に本田自身とてもワクワクしていると思います。
パチューカってどんなクラブ?
パチューカという名前はクラブW杯で聞いたことがありますが、どんな場所にホームスタジアムがあり、リーグではどういった成績を収めているのか分かりませんでしたので調べてみました。
クラブの名前
クラブの名前となっているパチューカは都市の名前で、メキシコ中央部に位置するイルダゴ州の州都です。また、メキシコ最古のサッカークラブという名門です。
ホームスタジアム
ホームスタジアムはエスタディオ・イダルゴ 収容人数30,000人
パチューカという都市は標高2,400m(富士山の6合目に相当)のところにあるため、平地に比べて当然酸素濃度が低くなります。また、ボールの変化にも特徴があるようなのでそのあたりの対応に最初は苦労しそうですね。
ちなみに世界で一番高いホームスタジアムはボリビアの『ラ・パス』で標高は驚きの約3,600mです!FIFAの規定では標高3,000mが試合を開催できる限界の高さと定めていますが、ボリビアからの抗議により、南米各国が使用を認めれば、特例として開催を許可するとなりました。南米サッカー連盟が開催を認めましたので、現在もこのホームスタジアムが使用されています。
所属メンバーの構成
メキシコ、コロンビア、ウルグアイ、チリ、エクアドルなど各国代表クラスがレギュラーを張っていますので、レギュラーを奪取するのも中々に骨の折れる仕事になりそうです。
クラブの優勝回数
パチューカはMXリーグ(メキシコのリーグ名)を過去6回優勝しています。リーグ戦以外にも北中米カリブ・チャンピオンズ・リーグで5度の優勝をしています。今年の4月に開催された大会でも優勝していますので、年末にUAEで開催されるクラブW杯に北中米カリブ王者として出場します。
メキシコリーグについて
メキシコリーグがどういった形式で開催されているのか調べてみました。
開幕は秋春制でヨーロッパと同じですが、前期・後期の2ステージ制を採用しています。特に独特なのがリーグ戦の開催方式で、前期・後期ともに18チームの総当たり戦を行った後に上位8チームがプレーオフに進出。その後、ホーム&アウェーのノックアウトラウンドを行い、チャンピオンを決めるとい制度になっています。
メジャーリーグサッカーよりはシンプルなレギュレーションですが、昨年までのJリーグのようにチャンピオンシップなどは開催されません。
今季のリーグ戦は21日に開幕し、パチューカは23日に開幕戦を迎えます。もしかしたら開幕戦から出場するということがあるかもしれません。
本田圭祐の新たな物語はどのように紡がれるのか?
日本でプロサッカー選手としてキャリアが始まった本田は、これまでにオランダ→ロシア→イタリアとすべて違う言語の国に移籍しています。今回はスペイン語圏のメキシコへ移籍を果たしましたが、本田はCSKAモスクワ在籍時にスペイン語の勉強をしていてチームメイトだったスペイン語圏の選手と日常会話は出来ていたと記憶していますので、チームに溶け込むのは問題なさそうですね。
本田ファンの1人として、移籍先が早く決まったのは嬉しいですね。ヨーロッパのクラブではないですが、本田にとって初めてとなるクラブW杯にも出れますし、まだまだ成長したい本田にとっては非常にいい環境になると思います。
中南米という新たな場所に活躍の舞台を移した本田から目が離せません!
8月31日にはW最終予選オーストラリアとの大一番を控えています。勝てばW杯進出が決まる重要な一戦なので、本田にはしっかりと試合に出てもらい最高のコンディションで試合に臨んでほしいですね。
2013年のブラジルW杯の最終予選でオーストラリアと対戦した試合を現地観戦していましたが、0対1で迎えた90分にPKをゴールど真ん中に突き刺したのを今でも鮮明に覚えています。今回は引き分けでなく、本田のゴールでオーストラリアに勝ってほしいですね!
メキシコでの挑戦が成功しますように!!
https://twitter.com/Tuzos/status/885773204387749888
Las primeras palabras de Keisuke Honda como nuevo jugador tuzo! #ElÚnicoEnMi? Bienvenido! pic.twitter.com/1VgErPP4fX
— Club Pachuca (@Tuzos) 2017年7月14日
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