試合の感想
前半開始15分頃まではJ2で戦っていた時のようにボールを回すことが出来ていましたが、20分以降の時間帯は福岡ペースで試合が進み耐える時間が長くなりましたね。
J2で戦っていた時は、相手が詰めてくる前に余裕を持った状態でパスを周りの味方に繋ぐことが出来ていましたが、福岡の選手は出足が早く思っている以上に相手に間合いを詰められて上手くパスを出せない状況でした。
攻撃面でリズムを作れないのと同様に守備面でもJ2時代は難なく出来ていた奪われてすぐに奪い返しに行くこということが前半と後半途中までは上手く出来ませんでした。
ボールを奪いきれなかった要因として、
①シャドウのポジションに入ったのが大森と黒川の2人だったこと
②1トップと2シャドウの連携がまだ深まっていないこと
の2つが考えられます。
昨季まで2シャドウは大津と大記のペアが先発することが多かったわけですが、この2人は大森と黒川ペアと比べて守備強度が高くボールを奪いきることができました。また、1トップのルキアンと3人で連動し、高い位置でボールを奪いに行けていました。
大森と黒川の2人も守備には積極的に参加していますが、強度面でいうと物足りないところがありますね。今日のゲームの内容だとこの2人を同時にシャドウで使うのではなく、大津と大記のどちらかと組ませた方が活きると思います。
後半に入ってもボールを奪うことが出来ず、相手の攻撃に苦しんで先制ゴールを奪われてしまいました。
しかし、失点後にラッソと上原の2人が投入されてからボールを奪える機会が増えました。相手の足が鈍くなりかけていたというのもありますが、シャドウの位置に上原が入ったことで前からボールを奪いに行く強度が高くなったことも要因だと思います。
何とか同点に追い付きたいジュビロは、大津とジャーメインの2人を投入して4-3-3のフォーメーションへ変更しました。
大津とジャーメイン、ラッソの3人でDFラインの裏のスペースを狙った動きをすることで、福岡の攻撃の圧力を減らすことが出来たのも良かったです。
メンバー交代によって前からの圧力を増やすことが出来るようになった結果、ラインをあげて攻撃に人数を掛けれるようになり、いい形でゴールへ向かう回数が増えたことが結果的に同点ゴールに繋がりましたね。
次は負けられない静岡ダービー!!
勝ち点3を失ったと思った試合でしたが、最後のチャンスにジャーメインがゴールを決めて勝ち点1を拾うことが出来ました。
相手のペースで苦しい試合でしたが、土壇場で追い付けたというのはチームにとっても自信が付くはずです。
メンバー交代後の内容を前半のうちから出せるようになれば、J1の舞台でも十分に戦っていけると分かったのは大きな収穫ですね。
さて、次はホーム開幕戦で清水エスパルスとの静岡ダービーが待っています。ダービーでは内容はともかく、必ず勝って勝ち点3を手にしたいですね。
ダービーで負けるのは通常の負けよりも更に悔しいですから・・・。