前節はホームのヤマハスタジアムでガンバ大阪と対戦し、3対0の完封勝利を収めました。リーグ戦5試合勝ちがなく、また4試合連続無得点と厳しい状態が続いていましたが、川又とアダイウトンのツートップが爆発して3得点を挙げる大活躍を見せてくれました。
今節はワールドカップのアジア最終予選が開催されていたため、2週間ぶりのリーグ戦開催となります。対戦相手は浦和レッズでアウェイの埼玉スタジアムで対戦します。昨シーズンの対戦成績は1勝1敗、アウェイの試合は2対1で勝利しています。今シーズンは上位チームの鹿島アントラーズ、ガンバ大阪に勝利していますので、何とか勝点3を手にしたいところです。
さて、それでは浦和の分析をしていきたいと思います。
浦和レッズの分析
浦和は勝点23の7位(1試合未消化)です。ここ5試合は1勝3敗1分、得点9失点7となっています。負けた3試合は全て無得点ですが、リーグ戦の総得点は断トツトップの33点を挙げており、これは磐田の総得点(16点)の2倍以上です。
基本フォーメーションは【3-4-2-1】を採用しています。前線から激しいプレッシングを掛けて、高い位置でボールを奪って速攻で攻撃を行います。ペナルティーエリア内には3~4人が常にいる状態なので、攻撃のターゲットとなる選手には困りません。
チーム総得点の1/3に当たる11得点を興梠が決めています。この選手に自由して得点を奪われないように注意が必要です。
一方、『攻撃に重点』を置いた布陣になるため、最終ラインに残る人数は2人と少なくなっています。CBの槙野と森脇は攻撃に参加して前へ上がっていますので、最終ラインは遠藤とボランチのどちらか1人が下がって守ります。
CBの2人が前に上がることで中盤でボールを奪う機会は増えますが、不用意にボールをロストした場合に『カウンターをもらう危険』もかなり高くなっていると言えます。
試合の展望
浦和は高いボールポゼッションを生かして攻撃を組み立てようとしてくると思われますので、磐田としては中盤でのボール奪取とセカンドボールをしっかりと拾うということを大事にして試合を組み立てたいところです。名波監督も常々言っているように『ボールを奪った後の攻撃の精度をどれだけ高められるか』が鍵となるでしょう。
ただ、中盤でボールを奪うには前線からのプレッシングに加え、3バックより前の選手が走り回る必要が出てきます。そのため、体力の消耗は激しくなりますので、前半の内に得点を奪う必要があります。先制点を奪えなければ、後半の足が止まった時間に失点をする危険性が増えてしまいます。
浦和の攻撃陣をシャットアウトするには、DFリーダーの大井が守備網をしっかりと構築する必要があります。浦和の強力な攻撃陣を抑えるにはかなりの集中力がいると思いますが大井なら相手攻撃陣をきっちりと封じてくれるはずです。
攻撃面では2週間の中断期間を経て、中村俊輔の怪我が完治していることが大きなプラス材料となりそうです。磐田にとって貴重な攻撃の組立役ですし、中村に相手の意識が向いてくれれば、川辺が前を向いてボールを受ける機会が必然的に増えるのではないかと思います。
また、川又とアダイウトンのツートップコンビもこの試合で4試合目。前節では裏を狙う意識を高く持って攻撃を行えていましたし、川又も裏へ抜け出したアダイウトンへ決定的なパスを出すなどコンビネーションの完成度も高くなっています。ツートップの二人には前節同様、最終ラインの背後に出来るスペースを狙って積極的な仕掛けをして欲しいところです。
久しぶりの連勝を目指して Forza ジュビロ!!
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