相模原に苦しめられたジュビロは山本康裕のゴールで辛くも勝ち点1を手にする
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 J2第27節はホームに最下位のSC相模原を迎えました。2試合続けて逆転勝利を手にしているジュビロは、ホームゲームで3連勝を達成したいところでした。

 ジュビロが見せた不安定な立ち上がりの隙を相模原に突かれるとポスト直撃となるシュートを2本浴びる苦しい展開となりました。開始10分以降は落ち着きを取り戻して相手ゴールに迫りますがゴールを奪えずにいると37分に藤本に直接FKを決められて失点を喫しました。

 3試合連続でビハインドを背負う苦しい展開を打破するために相手よりも多くのシュートを放ちましたがゴールネットを揺らすことが出来ずに時間が過ぎていきます。このまま負けてしまうのかと思われた89分、遠藤のパスを受けた山本康裕がボックス手前からミドルシュートを決めて終了間際に追い付くことに成功。ホームで何とか勝ち点1を手にすることが出来ました。

 それでは試合を振り返っていきましょう。

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試合のフォーメーション

 ジュビロ磐田は3-4-2-1のフォーメーションを採用。今節はCBの中央でスタメンを務めている大井が累積警告による出場停止となっていましたので、誰がスタメンで出るかに注目が集まっていました。

 代役候補は新加入の伊藤槙人とベテラン今野の2人で鈴木監督が選んだのは伊藤槙人でしたね。これまで短い時間の途中出場が多かった槙人がどのような活躍を見せてくれるかに期待が集まりました。その他のメンバーはずっと同じメンバーで変更は無し。夏のきつい時期をずっと同じメンバーで戦っているのでそろそろ順番に休みを取らせてリフレッシュしてほしいというのが個人的な感想です。

 さて、一方の相模原も3-4-2-1のフォーメーションを採用していますのでミラーゲームとなりました。右ウイングバックには昨シーズンまでジュビロに在籍していた石田が入っており、元ジュビロ磐田のGK竹重もスタメンで出場。その他に高卒ルーキーでいいプレーを見せている成岡には要注意です。

図 SC相模原戦フォーメーション
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試合の感想

 伊藤槙人以外は何時もと同じメンバーでしたが、この試合は開始10分の間にいつもなら考えられないイージーミスが多く見られましたし、後半開始直後にもピンチを招くなど立ち上がりに課題を抱えていました。なんとか立ち上がりを無失点で乗り切りましたが、相手にポスト直撃のシュートを放たれていましたので、失点しなかったのは運が良かっただけのような気がします。

 10分以降はジュビロが試合の主導権を取り戻していきますが、この試合で気になったのは右サイドの小川大貴が上がっているシーンがあまり見られなかったところですね。普段であれば右サイドで攻撃を作ろうとしている時は高い位置にいてシャドウの大津や山田の近くでプレーすることが多いわけですが、この試合ではあまり高い位置で見られませんでした。また、オーバーラップして味方のパスを引き出そうとする動きも交代直前に1本あっただけでした。

 また、中盤でタメを作って攻撃にリズムを与えてくれるはずの遠藤も動きがあまりよくなく、リターンパスがずれていたり、フリーの絶好機でシュートミスをしていたのが気になるところです。

 右サイドで攻撃の組立が上手く行かないので必然的に左サイドを使って攻撃を行うことが多くなりますが、中に相手DFを集めてサイドに空きスペースを作っているのにサイドでパスを受けてから次の行動を起こすまでのテンポが遅く効果的な攻撃の組立が出来ていませんでした。前半はルキアンと大津、山田の3人で何とか攻撃を組立てて相手ゴールに迫っている感じでいつものようにウイングバックと両サイドのCBも絡んで攻撃を作る回数は少なかったですね。

 流れが大きく変わったのは小川大貴と大津を下げて金子と高野の2人を投入した61分以降でした。高野が左WBに入ることで松本が右WBに移ったわけですが、このポジション変更で右サイドの攻撃が活性化しました。松本は高い位置まで顔を出してルキアンと山田のフォローを上手く行うことで攻撃参加回数が少なかった鈴木もいい位置で攻撃に加わることが出来るようになりました。

 交代カードを使った後は相模原にほとんどチャンスを作らせていませんでしたし、相模原ゴールを脅かすシュートも増えましたからね。惜しむらくは26本のシュート放ちながらも奪えたのが終了間際の1点だけという点ですね。

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そろそろスタメンの入れ替えをしてみては?

 この試合では小川大貴と遠藤の出来がいまいちだったので、そろそろスタメンを変えて休ませる時期に来ているのではないかと思います。この試合では大井が出場停止だったので伊藤槙人がスタメンに名を連ねましたが、それ以外のメンバーは5試合連続で同じとなっています。

 メンバーを固定することで連携が高まるというメリットはありますが、対戦相手からするとずっと同じメンバーなので対策を立てられやすくなるというデメリットもあります。特に後半戦に入ってから毎試合失点している状況なのでリフレッシュも兼ねてメンバーの一部を休ませることも検討すべきですね。

 夏に補強した伊藤槙人、金子、高野の3人が十分に使えることはこれまでの試合で分かっているので部分的なローテーションをして最後まで戦い抜く力をつけてほしいところ。

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