ジュビロ磐田は敵地で名古屋グランパスと対戦しました。通算の対戦成績は19勝8分19敗と互角ですが、ジュビロは2009年から名古屋戦の勝利がありません。難敵との試合になりますが、開幕戦で黒星を喫したジュビロは何としても勝ち点を持って帰りたいところ。
今季からJ1へ復帰した名古屋は元ブラジル代表ジョー、ホーシャ、オーストラリア代表ランゲラック、長谷川アーリアジャスールを獲得するなどシーズンオフに大型補強を行いました。開幕戦ではガンバ大阪との打ち合いを制して勢いに乗っています。
試合のフォーメーション
ジュビロは【4-2-3-1】のフォーメーションを採用。今節は正GKのカミンスキーが欠場のため、三浦龍輝がJ1初先発を飾ります。前節は途中出場だったボランチの田口が初先発するなど、川崎戦からスターティングメンバーを2人変更して試合に臨みます。
一方の名古屋は【4-3-3】のフォーメーションを採用。前線にはシャビエルとジョーの強力なブラジル人コンビが並びます。ガンバ大阪戦ではこの2人が躍動して得点を奪っていますので、守備の連携を密にしたいところですね。
試合の総括
今日の試合は前半8分にクリアミスから失点してしまう苦しい展開になりましたね。失点シーン以外にも決定的な場面を多く作られ、三浦のファインセーブが無ければもっと失点が増えていた試合でした。
前節の川崎フロンターレ戦でも守備の連携が上手くいかず浮ついているなぁと思うシーンが何度もありましたので、名古屋戦では守備が改善しているかに注目して試合を観ていました。その結果、守備の改善はまだ上手く行っておらず以下の4つの課題があるように感じました。
①一歩目の出だしが遅いため、ボールホルダーへ身体の寄せが甘くなっている。
②中に絞って守らなければいけない場面で中に絞れていない。
③裏を狙って飛び出す相手からオフサイドを取れなくなっている。
昨シーズンと比べてその辺りがしっかりと出来ていないため、守備に綻びが出ているのではないかと推測します。特に③のオフサイドが取れなくなっている原因としては、ギレルメがジュビロのラインコントロールに慣れるのに時間が掛かっていることが挙げられます。
この試合の失点シーンはムサエフのクリアミスが起因となっていますが、それ以外にもこれは駄目じゃないか?と感じるシーンがありました。失点までの流れを確認して見えた問題点については別の記事で考察をしたいと思います。
前半の早い時間に失点を喫してしまったジュビロは、川又が相手の裏を狙って飛び出す動きを繰り返すなど相手ゴールを目指しますが、オフサイドトラップに引っかかってシュートまで持っていくことが出来ません。後半途中からはメンバー交代の効果もあって流動的に選手が動くようになり、相手DFの間からうまく抜け出てエリア内に侵入する回数は増えました。しかし、2試合連続で無得点となった攻撃陣には以下の4つの課題があると考えます。
①前に向かっていく意識が低く、ボールを受けて前を向く回数が少ない。
②川又へのサポートが少なく、前線で孤立気味になっている。
③中盤の中村俊輔、山田、田口の間で連携がスムーズに行っていない。
④ギレルメはサイドから仕掛けることが多いが、攻撃パターンが単調になりがち。
昨シーズンは川又と2列目+ボランチの距離感が近く、パスを出す際の選択肢を複数持つことが出来ていたので、攻撃に幅を持たせることが可能でした。
今シーズンは川又と2列目+ボランチとの距離が離れていて攻撃の枚数が足りていないため、あっさりと対応される場面が多くなっているように思います。
”ゴールネットを揺らす直前まで来ているのにゴールを決めきれないもどかしさ“はありますが、1ゴールでも決まればゴールがどんどん決まりそうな雰囲気はあるので、辛抱強くゴールを狙うしかありませんね。
最後に
シーズン開幕から2連敗という苦境の中にいますが、次はルヴァン杯第1節清水エスパルスとの”静岡ダービー“が待っています。
準備期間は短いですが、この試合でゴールを決めることが出来れば良い流れに乗れると思いますので、課題を修正していい形で試合を迎えたいですね。
そのためには、先発メンバーを現状から弄ってみるのも1つの手かもしれません。
Forza ジュビロ! ゴールをこじ開けるまであと少しだ
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