【ジュビロ磐田】中村俊輔の伝家の宝刀が炸裂し、リーグ戦で約1ヵ月ぶりの勝利を手にする! その1
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J1第28節はホームに大宮アルディージャを迎えました。この試合は、『勝って上位に追いつきたいジュビロ』『残留のために勝点3がどうしても欲しい大宮』執念がぶつかる戦いとなりました。

ジュビロは、今シーズンフル出場を続けていた大井が右半膜様筋肉離れのため、戦線を離脱。頼れるキャプテンがいない状況で試合に臨むことになりました。大井の代わりは、水曜日の天皇杯で先発出場した藤田が入ります。シーズンも終盤に差し掛かり、身体が万全である選手は少なくなってきていると思います。厳しい戦いが続きますが、6位より上の順位を目指すには、チーム一丸となってこの危機を乗り切る必要があります。

関連記事:【ジュビロ磐田】頼れるキャプテンの大井が肉離れのため、3~4週間の離脱。これはかなり痛い

名波監督は前節の浦和戦を振り返って以下の3つのことを挙げていました。

1.ボールホルダーに対して、コースの限定、アプローチが甘かった。
2.ウイングバック若しくは3バックの間を突かれて、突破の動きをされ、そこの締めが甘かった。
3.ラインを3m上げるという意識が希薄だった。

特に3つ目で挙げている内容の『ラインを3m上げる』という課題は重要になってきます。なぜ重要かと言うと『連勝をして好調だった頃のジュビロは、ラインを高く保って中盤でボールを奪い攻めに転じていたから』です。ここ最近は、ラインが下がり気味になっていたので、ラインを高くするという意識をしっかりと持って試合を進めたいところです。

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試合のフォーメーション

ジュビロは【3-4-2-1】を採用。CBに藤田が入った以外、いつものレギュラーメンバーがスタメンに名を連ねました。気掛かりは1トップで先発出場をする川又の怪我の状態です。前節終了後のインタビューで名波監督が『怪我を抱えたままプレーをしている』と話していましたが、どうやら両足に痛みがある模様。身体は万全ではないが、エースFWが得点を挙げればチームの勢いも自然と出てくる。エースFWとしての働きに期待をしたい。

3バックの真ん中には、大井に代わって藤田が入りました。水曜日に天皇杯を戦っているため、ゲーム勘は鈍っていないと思います。リーグ戦では4試合連続で失点が続いているので、高橋、森下と力を合わせて無失点に抑えたい。大井が不在のため、ゲームキャプテンはカミンスキーが務める。

大宮は【4-1-4-1】を採用。メンバーを前節から2名変更。水曜日の天皇杯で先発フル出場した大屋と岩上をリーグ戦でも先発起用した。残留争いから抜け出すためには勝点3が必要。アウェイゲームだが積極的に攻めて点を奪いに来ることが予想される。

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前半戦の振り返り

1分 この試合最初のシュートを大宮が放つ。自陣深くから前線へロングフィード。高橋がヘッドでクリアすると、こぼれ球を岩上が拾って江坂へパス。しかし、シュートはカミンスキーがキャッチ。

5分 右サイド敵陣深くで、中村と川辺がパス交換を行う。中村から櫻内へパス。グラウンダーのクロスを供給するとアダイウトンがフリーで合わせてシュートを放つ。しかし、GK加藤がキャッチする。右サイドで中村が起点となり、良い崩しから攻撃を行えた。

10分 右サイドから中村がペナルティーエリア内にいる川又へクロスを供給。しかし相手DFにクリアされてコーナーキックとなる。

11分 左サイドから中村がコーナーキックを蹴って、クロスを供給。川又が頭で合わせるがファールの判定となる。

12分 アダイウトンがボールをキープしようとしたときに、岩上のスパイクが足首に入り倒れてFKを獲得する。

14分 獲得したFKを中村が蹴って、エリア内にクロスを供給するが加藤にパンチングでクリアされる。中村→川又→中村→櫻内とパスを回すと。右サイド深くからエリア内へクロスを供給。クロスが流れてしまい、味方には合わなかった。しかし、相手に当たっていたため、右コーナーキックを獲得。ショートコーナーを選択し、川辺からの折り返しをキープすると、相手DFを切り返しでかわして中へクロスを供給。藤田が頭で合わせるが僅かに枠を捉えることが出来ない。

17分 右サイド敵陣深くで中村が倒されてFKを獲得。

18分 中村の蹴ったボールは相手がクリア。こぼれ球を宮崎が拾って、藤田に繋ぐ。藤田はアダイウトンへパスを出すが加藤にキャッチされる。

19分 アダイウトンがドリブルでボールを持ち上がり、中村へパス。相手DFに激しく当たられた中村が転倒し、良い位置でFKを獲得する。

19分 ジュビロが先制点を奪う。獲得したFKを中村が蹴って直接ゴールを狙うと、相手に当たって軌道が変わったボールはゴールへと吸い込まれた。前回の対戦と同様に、伝家の宝刀であるFKから先制点を奪った。このゴールでFKから獲得したゴール数は24となり、自身の持つ記録を更新。ゴールが決まった後にやり忘れていた『ゆりかごパフォーマンス』を今回はしっかりと行うことが出来た。
※当初は高橋のゴールということになっていましたが、公式記録が変更されて中村のゴールへと変わりました。ちなみに中村が自分のゴールだと知るのは試合終了後のインタビュー中です。(笑)

28分 先制から8分後に追加点を奪う!自陣から藤田が前に上がっていた高橋へパス。川又へ繋ぐと、相手DFを背負いながらもしっかりとボールをキープし、ムサエフへパス。ドリブルで抜け出してGKと1対1になったところで、ループシュートを放つ。GK加藤に片手で止められるが、こぼれ球を拾って無人のゴールへ冷静に流し込んだ。右サイドから良い形で攻撃は出来ていたが、相手を崩して奪ったゴールは久しぶりな気がする。

35分 岩上のロングスローを供給すると茨田がヘディングで戻して、岩上が右サイド深くからクロスを供給する。しかし、川又がクリア。

36分 浮き球のボールを競り合った際に、宮崎が江坂を倒してしまいFKを獲得する。

37分 ペナルティーエリア手前、ゴールから右よりの位置で獲得したFKをマテウスが直接狙うが、壁に当たってクリアされる。

43分 自陣深くから森下がアダイウトンへパス。胸トラップからのターンで相手をかわして、スピードにのったドリブルで左サイドを駆け上がっていく。ペナルティーエリアに進入して、高速クロスを供給するが加藤にクリアされて味方には合わない。

44分 中村が蹴ったコーナーキックはクリアされるが、こぼれ球を拾って再び攻撃に転じる。中村が右サイドを突破して供給したクロスは相手がクリア。浮き球を櫻内がダイレクトで合わせて強烈なボレーシュートを放つもクロスバーの上を超えていく。

前半は2対0とジュビロリードで終了。

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前半戦の総括

前半は、前節の課題に挙がっていた3つをうまく修正してゲームに入れていたと思います。特に『3mラインを上げる』と言う課題をきっちりと克服できたことで、高い位置からボールを奪いにいけるようになっていました。ラインを高くしたことで、周りとの連携も良くなり、右サイドからの攻撃が特に活性化しました。中村が右サイドで主にプレーしていたということもありますが、攻撃時には良いトライアングルが出来ていて、相手のDFラインを突破するシーンが目立ちました。

そんな中、前回対戦時の得点を再現したのではないかと思えるほど同じ様な形で先制ゴールが生まれました。そろそろゴールが欲しいなぁと思っていた絶妙のタイミングでFKを決めてしまうのは流石としか言いようがありません。

2得点目は、川又がいいポストプレーをして得点に繋がりましたが、縦へ攻めるという攻撃の意識が見えた非常に良い攻撃だったと思います。飛び出したムサエフはシュートを止められても冷静に対応し、こぼれ球をきっちり拾ってゴールを奪ってくれましたね。

大宮がアタックゾーンでプレーしたのは16.7%とかなり低かったことから、守備の意識が改善し、ほとんど何もさせなかったと言うことを物語っています。逆にジュビロはアタックゾーンでのプレーが31.9%とかなり高くなっていました。また、前節に比べてピッチを広く使えていましたし、サイドからクロスを供給する回数も大分増えたと感じました。

前半は、完璧に近い形で攻撃と守備を行うことが出来たと思います。2点リードはセーフティーリードではありませんので、後半の早い時間帯に3点目を決めたいところ。

後半戦の振り返りは、『【ジュビロ磐田】中村俊輔の伝家の宝刀が炸裂し、リーグ戦で約1ヵ月ぶりの勝利を手にする! その2』をご参照下さい。

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