前節はホームでサンフレッチェ広島と対戦し、今シーズン初の逆転負けを喫したジュビロ磐田。ポーランド2部のオドラ・オポーレへと移籍する松井大輔を『勝って送り出したい』ところでしたが、その願いを叶えることはできませんでした。
6連勝を経験した後にシーズン初の逆転負けを喫したジュビロ、中3日で開催されるアウェイのベガルタ仙台戦を前に、メンタルをしっかりと切り替えることが出来るかが重要になります。上位進出を目指すためにも、連敗だけは絶対に避けなくてはなりません。
個人的にはこの試合が分水嶺となる重要な試合だと考えています。勝てば再び好調の波にのると思いますが、負ければ負のスパイラルに陥って連敗が続いていく可能性が高いと思っています。
その理由は、仙台戦の後に控えている3連戦が、アウェイのガンバ大阪戦、ホームのセレッソ大阪、ヴィッセル神戸戦と難しい試合が続くためです。連敗してこの3試合を迎えてしまうと大型連敗に繋がりかねない危険性が十分にあります。
さて、対戦するベガルタ仙台は勝ち点22の13位。ここ5試合の成績は4敗1分とかなり苦戦しています。仙台にはホームゲームで敗れていますので、やられた借りをしっかりと返したいところです。
ホームゲームでの対戦を振り返る
ベガルタ仙台とは、ホーム開幕戦で対戦しました。この試合は現地観戦していたのですが、前半はいい形を作ることが出来ていましたが、後半は前への意識が薄くなり、攻撃にリズムが無くなった試合でした。4バックを採用していましたが、上手く相手に揺さぶられて崩されていたという印象が残っています。失点シーンはFKのこぼれ球を拾う混戦からでしたが、奥埜に素晴らしいシュートを決めれれてしまいました。
シーズン序盤ということもあり、チームの連携に課題が多く残った試合でした。
ジュビロ磐田の注目選手
この試合では4人の選手に注目したいと思います。
1人目は川辺で、前節は契約の関係と累積警告により出場が出来ませんでした。この選手が中盤にいるのといないのでは、ジュビロが全く別のチームに変貌してしまいます。中盤で守備をこなしつつも、隙あらば前へと出て点を決めるという川辺のプレーに期待したいところです。
2人目はムサエフで、こちらも川辺と同様に前節は累積警告のために出場が出来ませんでした。この選手も川辺と同じでジュビロの中盤にとって無くてはならない選手です。川辺や中村が安心して攻めに集中できるのは、ムサエフが守備をきっちりとこなしてくれるおかげです。ピンチの時には前線から全力疾走で帰陣し、チームのピンチを救ってくれます。この試合でも守備にリズムをもたらし、いい攻撃の形が作れるようにして欲しいです。
3人目のアダイウトンは、前節の広島戦ではゴールを奪えませんでしたが、身体はかなりキレていました。ゴールを奪えなかった悔しさを糧にこの試合ではゴールを決めて欲しいところです。
最後の4人目は、高橋です。前節はチームがカウンター攻撃を受けた際に、身体を張った守備を見せるなど、チーム内で一番ファイト選手だったと思います。この試合でもそういった闘志あふれるプレーに期待です。
試合の展望
ジュビロ磐田は前節不在だったダブルボランチが戻ってきます。ジュビロの心臓部である2人が戻ってくることで、川又、アダイウトン、中村との連携が良くなり攻撃に厚みが出るはずです。中盤でボールを奪ってカウンター攻撃を仕掛けるというジュビロの持ち味を存分に見せて欲しいところです。
やはり、いい攻撃にはしっかりとした守備が必要です。前節は大事な中盤で広島の青山に主導権を奪われてしまい、攻撃の起点を作らせてしまいました。ボールの出し手へのプレッシャーをしっかりと掛けて自分達のリズムで攻撃を展開していきたいですね。
対戦相手のベガルタ仙台は、ここ5試合で4敗と不調が続いています。そのため、ホームで何としても勝利を挙げたいと必死に戦いを挑んでくるはずです。相手の気迫に飲まれることなく、自分たちがやるべきことをしっかりとやって勝ち点3を持ち帰って欲しいですね。
何度も言いますが、上位を目指すには連敗を避ける必要があります。ここで勝って再び上昇気流にのりたいところです。
Forza ジュビロ！
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